60代よ、夢はなかったのか

50代までは一生懸命働き、60からは自分の好きなことをやる。

これが僕の長年考えていた人生終盤の生き方です。

ところが周りを見渡すとほとんどの人が60を過ぎても働いています。さらに、人によっては65を過ぎても70を過ぎても働いています。経済的なこともあるんでしょうが、話を聞くとどうやらそうではないようです。

「ヒマでやることがないので、じっとしてるくらいなら働いたほうがいい」

あのねえ。

皆さん若い時にいろいろやりたいこととか、夢とかあったんじゃないの。たとえば、

世界中を放浪したいとか、

ヨットで世界一周したいとか、

自転車で世界一周したいとか、

世界一周関係ばかりだな

えーと、

バロンドール獲りたいとか ←わからない方は自分で調べて下さい

60からじゃ無理か、

陶芸に打ち込みたいとか、

これも若いうちには考えんかもしれんな

まあ、あまり思い浮かばないけど、とにかく何かあったでしょ、夢が。今の60歳なんかまだまだ若い。それをこの絶好の機会に何故やろうとしないのか!ドン! ←机を叩く音です、うちの社長のように。

えーと、ちなみに上3つは僕のやりたいことでした。

でも、たとえば「世界を放浪する」というのは、実際にやってみるとそう面白いものでもないな、というのがわかってしまいました。サラリーマン生活の中で、10日程度の短い期間ではあるものの、一人で海外のあちこちをフラフラと彷徨ったりしてたんですがどうもつまらない。だから、これはもうあまりやる気はしません。


そんな働くのが大好き人間ばかりの中、数少ない例外が僕の3歳上の兄(千葉在住)です。

4年前、父親が死んだ通夜の席で酒の勢いもあったと思いますが、65をとうに過ぎてもまだ働いている叔父たちに絡んでました。

「何でいつまでも働いてるの。暮らすのに困らないなら好きなことやって遊べばいいでしょ」

さすがは僕と同じB型の兄です。

その2年後、60歳の定年を迎えた兄は、己の信念を貫きすっぱりと会社を辞め悠々自適生活に入ったのです。

エライぞ。

半年後に会った時に兄は、

「いやー、楽しいぞ退職生活は。俺は今が一番幸せだよ、なははは」

と豪快に笑ったのでした。

毎日スポーツクラブ(成田のゴールドジム)に通い、専用のユニフォームを着用してロードバイクで近隣を走り周る生活を満喫しているようです。

ところがです

さらに半年が過ぎたある日、兄の妻から僕の妻にLINEが入りました。

「○○さん(兄の名)また働き始めました」

そして、昨年に伊豆で一人で暮らしていた母が亡くなり久しぶりに兄に会うと、しみじみとこう言ったのです。

「あのなあ。人間っていうのはどこかで社会と繋がっていたいんだよ。毎日遊んでいると取り残されていくようで、たまらなく不安になってくるんだよ」

おいおいちょっと待てい。

本当にそうだったら悲し過ぎるでしょ。じゃあ一生仕事してるのが幸せなのか。そんなことはないんじゃないの。おーし。オマエらがそういうならオレがやってやろうじゃないの。仕事だけが人生じゃねーって言うことを証明してやろうじゃないの。見てろよ。

と密かに息巻くものの、

辞めちゃった後にホントにそうだったらどうしよう、不安一杯

というすこぶる弱気な僕もいるのでした。

ロードバイクはいいですね。昨年の秋。向こうに見えるのは石狩川です。




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