前回ブルガリアで出会った日本人老夫婦のことを書きましたが、
・・・
そもそも何故ブルガリアなどというマニアックな国に行ったのか。
そこには人間の欲望の奥深くに潜む驚きの深層心理があったのです。
2005年8月28日夜8時35分。
僕は万感の思いを胸にトルコのイスタンブールの地に降り立ちました。
長年の夢、世界遺産カッパドキア
<フリー写真素材から>
ギョレメ国立公園を訪れるためです。
<フリー写真素材から>
子供の頃にテレビでこの石の奇観を見てからいつかは行ってやると心に決めていました。臥薪嘗胆・・・40年。その長年の熱い想いがついに叶う時が来たのです。
今回練りに練ったコースは、イスタンブールから反時計回りで南下しながらエーゲ海沿岸を周り、トルコ中部のギョレメ国立公園・カッパドキアを観てアンカラを経由してイスタンブールに戻るという9日間の一人旅です。
このコースだと、上記二つの世界遺産の他に、クサントス・レトーン(クサントス)、チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡(コンヤ)などの世界遺産などを観ることができます。
↓予定のコース
さて、このコース沿いにブルガリアの首都ソフィアなどというものは存在するわけはありません。ソフィアはどこか、というとイスタンブールの遥か左上にあります。
何故この入念な計画を持ってして、ソフィアなどという地に行ってしまったのか。
・・・
それはあまりにもトホホなお話なのです。
トホホ。
イスタンブールに降り立った翌朝、この船に乗り、
ボスボラス海峡を渡り、
アジア側のバスターミナルから
長距離バスに乗り、マルマラ海をフェリーで渡り、
エーゲ海に面するトルコ第3の街イズミルに一泊し、
翌日クシャダスという港町に着きました。
クシャダス近郊ではあちらこちらで発掘作業が行われていました。それらは10年後(2015年)に「エフェソスの古代都市」として世界遺産に登録されることになります。
(青が予定のコースで赤が実際のコース)
ここまでは、あまりに順調な旅です。夢にまで見た世界遺産に向けてまっしぐらです。
しかし、この辺からタイトルにある「ヌーディストビーチ」なる影が徐々にそのおぞましい姿を見せ始めるのです。
クシャダスに到着した僕は、小高い丘に上がりエーゲ海方面を眺めました。
手を伸ばせば届き来そうな沖合に大きな島が浮かんでいます。
ギリシャ領のサモス島です。
「国境フェチ」と共に「島フェチ」の僕は、
どうせならギリシャの島も観たい!
と、練りに練ったコースをすこーしだけ変更し、サモス島に渡ることにしたのです。
あまり大きな声では言えないのですが
・・・
サモス島にはこじんまりとした「ヌーディストビーチ」なるものが存在している情報を密かに掴んでいたのです。
これがウワサのサモス島の「こじんまり」としたヌーディストビーチです。
あくまでも、「こじんまり」です。
ここに不満がありました。
・・・
「こじんまり」じゃない方がいい。
そこで、地図を見ると、
・・・
なな、なーんと、あの世にも有名な
ミコノス島
が近くにあるじゃありませんか。
あの、ヌーディストビーチの聖地・ヌーディストビーチの殿堂、世界中のナチュリスト達の憧れの島・ミコノスです。
ふふふ。
僕は、ひとり静かに笑うと世界遺産群とは真逆のミコノスに向かうことを決意したのです。
まあ、ちょっとだけオネーちゃんのハダカでも眺めてすぐ戻ってこればいいし。
という極めて安易かつスケベ心からミコノス行のフェリーに乗ってしまったのです。
深夜に聖地&殿堂ミコノスに上陸し、
どうやって探したのか記憶にありませんが、
この宿に泊まり、
朝起きたらこんなとこ↑だった・・・
ミコノスの港から、船でヌーディストビーチへ
・・・
ふふふ。
この先です。
すでに手前のオネーちゃんのムネあたりが見えてるでしょ。
でもないか。
でも、良い子も見てるかもしれませんので紹介できるのはここまでです。
どうだったか?
まあなんてこたぁないですね。
ハダカのオネーちゃんならタイのプーケットとかピピ島にもいっぱいいたし。「YOU」より「日本人フェチ」だし。
ということで、
さぁて、トルコへ戻るか
と船を探すために島のツーリストオフィスを訪ねたのですが、このあと驚くべき展開が待っていたのです。
・・・
「サモス行のフェリーは一週間後です」
・・・
島にあるもう一つのオフィスでも同じことを言われ・・・
そんなことがあるんでしょうか。
だって、サモス島→ミコノス便は毎日就航してたはずなのに、何故帰りの便がないのでしょうか。
今でも謎です。
仕方がないから、世界遺産群とは全く逆方向のアテネに向かい、
・・・
バスで北上し、
テッサロキニまで来た時に、またまた僕の中の「国境フェチ」が顔を覗かせ、
どうせならブルガリアでも行ってくっか。ヨーグルトでも食べてくっか。
と、本来右に行く予定のコースを変更し、列車に乗り換え、
国境を越え首都ソフィアまで行き、
ヨーグルトではなく、
チャーハンを食べて、
再びバスでイスタンブールに戻ってきたのです。
イスタンブールに降り立ってから7日の時が過ぎてました。
ということで、ヌーディストビーチに目が眩んだばかりに念願だったカッパドキア&ギョレメの旅は、
・・・
念願のままです。
ね。
トホホなお話だったでしょ。
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