旅の収穫

7年前の6月。

僕はアフリカの大地を一人の友人と共に車で突っ走ってました。

南アフリカで開催されたサッカーのワールドカップを観るためです。

ダーバンで開催されたオランダ戦の翌日のことです。

スワジランドという国を見たいがために

大きく遠回りしたことでダーバンを出発して既に9時間が経過していました。

エルメロという街の郊外まで来たときに、ついに日が暮れてしまいました。目的地のプレトリアまであと300㎞もあります。

西の空には真っ赤な太陽がサバンナを染めるように沈んでいきます。

昼でもそうですが特に夜は危険なので絶対に車を走らせてはいけない、と言われていた南アフリカです。明るいうちに着くのはもう無理です。

助手席の窓から大地に沈みゆく夕陽を見ながら、

本当にやばいかもしれないな。

という絶望的な気持ちとともに、体の奥底から不思議なゾクゾクしたものが沸いてきたのです。

なんだ、この気持ちのよさは。

僕はその時、わけのわからない多幸感に包まれたのです。



2010年の南ア大会には多くの日本人が観戦に来ていましたがそのほとんど観戦ツアーを利用してました。会社の後輩の山谷と僕はジョホールバルの時からツアーは利用していません。ヨハネスブルクの空港でレンタカーを借り、トランクにはゴルフバックを積み、サッカーのないときは途中の街々でゴルフを楽しむという行き当たりばったりの旅です。

そして、その時初のブログも始めていました。

以前ブログランキングのことを書いたのですが、このブログが1位になったといってもそのジャンルの参加者は150人程度のことです。その時は「サッカー」という大枠のジャンルで5300人ほどが参加していたのですが、始めて2か月余りで1位となり、休止するまでの間常に首位をキープしてました。記事を一つUPすると数万単位の方が見に来てくれました。

アフリカの大地で自分たちの足で日本の代表チームを追いながら記事を書き、それを多くの方が読んでくれる。そんな旅にサラリーマンでは味わうことのできない充実感を感じたんだと思います。そして、その充実感からくる多幸感。これがあのなんとも言えない気持ち良さの正体だったのだと思います。

一方でこんな充実感・多幸感をこの先の人生で味わうことがあるのだろうか、とも思いました。

残念ながら4年後のブラジルでは叶いませんでした。

そして今回、富良野付近を周っている時に、あのアフリカの夕暮れの風景の中で感じた充実感がほんの少しですが感じられたのです。そして、あまりにキラキラした風景に触発されたのか、ある種の多幸感さえ感じたのです。

今まで自分でも気が付かなかったんですが、会社を辞めてこんなことをしているのも、あのアフリカでのなんともいえない多幸感を再び求めていたのかもしれません。



2回に亘り今回の10日間の総括らしき物を書きましたが、一番の収穫は

青の1号の旅もまんざらじゃなさそうだな

ということです。

実は不安がありました。

60になったら好きなことをしようと会社を辞めて、中古トラックを買ってキャンピングカーらしき物を作って旅に出たものの、つまらなかったどうしよう、と。僕のやったことが根底から崩されるんじゃないかと。

でも、何とかなりそうです。

そして、もしかしたら、あのアフリカの夕暮れの中で包まれた体の奥底から湧いてくる不思議な充実感・多幸感をもう一度味わうことができるんじゃないかと思うのです。

<追記>

昔書いていたブログが初めてサッカージャンルで1位になった時の記事です。サッカーに興味がない人にはつまらないでしょうし長いので、暇で暇でしょうがないという方のみにお勧めします。ただ特典として、日本を初のワールドカップに導いた名将・岡田元代表カントクの学生時代の笑える写真が見られます。

南アフリカの光「赤壁の戦い」




<お知らせ>

自作キャンピングカーの作り方」更新しました。

にほんブログ村 車中泊の旅

北海道旅行ランキング


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。