大分県の豊後大野市まで来ています。
ピコン、ピコン、ピコン
・・・
僕の胸のカラータイマーが青から赤に変わり
・・・
警告音の間隔が短くなってきました。
ピンチです。
2月が終わるまで後2日の段階まで来て、スマホのWifiの残量が風前の灯火となり、
苦肉の策で、昨日は写真を使わないで済む昔話を載せてしまったのですが、
・・・
2月最後の今日、無事更新して、この道の駅・原尻の滝からウルトラの母が待つM78星雲に帰れるでしょうか。
今日も極力写真を使わないようにして
・・・
続きです。
一瞬何が起こったのかわかりませんでした。
あせった僕は手前側に戻ってきているキップをもう一度入れました。
しかし
ピンポン
と再び鳴り、ランプが点滅しました。
そして、もう一度入れようとした時です。
10メートルほど離れたところにある事務所から、
係員が走って出てきたのです。
若く美しい女性でした(←本当です)。
予想だにしなかった急展開にただ立ち尽くすだけでしたが、いい方向に向かっていないことだけは感じていました。
その女性係員は僕の近くに来ると何かタイ語で言って来ました。
右手を見られないよう反対側に隠しながら、
「出られない」
という事をジェスチャーでしめしました。
女性は、僕が左手に持っていたキップを手にし、事務所の中に戻って行いき、再び戻ると、手の指を広げ
「ファイブバーツ」
と言ったのです。
そうです。
初乗りのキップを買ってしまったので5バーツ(15円)足りなかったのです。
僕は困惑しました。
財布が右の尻のポケットに入っていたのです。
しかもチャック付きの財布です。
この状況で右の尻のポケットから財布を取り出し、チャックを開けて中からお金を取り出すためには、どう考えても左手だけでは不可能でした。
あの不浄な右手がどうしても必要だったのです。
しかし、この女性係員の目の前で右手を見せるわけにはいきません。
万事休す
どうしたらいいんでしょうか。頭の中が混乱しました。
女性に尻を突き出して
「財布を取り出して中からお金を出してくれませんか」
と頼もうかとも思いました。
しかし、それを何と英語で言ったらいいか思いつかないし、変質者と疑われる恐れも十分にあります。
「やっぱり、いーです」
と言ってまた階段を上ってホームに紛れ込んで逃げてしまおうかとも考えました。
でもそれは極めて不自然です。
その瞬間
「怪しいヤツだ」
ということになり、事務員総動員で追いかけてくるでしょう。
女性はかわいい顔をして僕の次の行動を待っているようでした。
「諦めたらそこで試合終了だよ」
安西先生の柔和な顔が頭に浮かびました。
いっそ試合が終了してもらったほうが楽です。でもこの場合、試合が終わるって、どういう状況をいうのでしょうか。
僕は解決策が見つからないまま、呆然として左手をポケットに入れました
・・・
え?
・・・
その指先が何か丸みを帯びた金属製のものに触れたのです。
取り出してみると何と今僕がこの世で一番欲している
5バーツ硬貨
ではないですか。
ど、どーして?!
何のことはなかったのです。
自販機で初乗り15バーツを買ったお釣りが左ポケットに入っていたのです。
この時の感激をどう表現したらいいのでしょうか。
僕はその5バーツを勝ち誇ったように女性係員に渡し、晴れて無賃乗車の汚名と右手の汚物を悟られることなくサーヤム駅を脱出することに成功したのです。
駅を出ると何と青空が広がっていました。
既にスコールは止んでいたのです。
一瞬戸惑ってしまいましたが、あの最悪の危機を乗り越えたあとだったので気は楽でした。
駅前に噴水のあるプールをみつけ、そこで右手をきれいに洗い流し、近くのデパートのトイレの中で後処理を済ませたのです。
めでたし、めでたし。
ね、トイレって大事でしょ。
道の駅・原尻の滝の朝です。
こんな山の中を1時間ほど走り
到着です。
筌の口(うけのくち)温泉新清館です。
さあ、ここから大分&熊本混浴シリーズの幕が切って落とされます。
それでは、気合を入れて行きます。
たのもー!
・・・
ところが、なんと
・・・
波乱の幕開けです。
ふう。
何とか更新出来そうです。
ゼットンと戦った時以来のピンチでした。
それではM78星雲に帰ります。
ジョワッ
<追記>
Wifiがリセットされる明日朝に更新できると思います。
↓ジョワッと・・・クリックしていただけると幸せです。
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View Comments (3)
いつも楽しく読ませて頂いています
写真のサイズ変更すれば
通信量を減らせると思います
お試しあれ
そうなんですよ、手間なんですがやってます
あらあらもういけのくちまで!
寄り道多すぎましたか。これは九州再訪不可欠になっちまいましたねー。