秋の北海道車中泊旅<17日目>クッチャロ湖でナゾのおとうさんの後をついて行くのだ

この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

<にっぽんを描く16>みさき台公園キャンプ場の夜明け~北海道
  • 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら
  • 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら
  • 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら
  • <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら
  • 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら
  • 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら
  • 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月~8月〉第一話はこちら
  • 〈第7章〉にっぽんを描く旅〈2022年5月~〉第一話はこちら

※登場人物紹介

  1. 現役時代関係の人々
  2. 旅先で出会った人々前編後編
  3. ススキノ&僕の周辺の人々

※これが青の3号だ(冬仕様)

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。

(注)実際の行動とはタイムラグがあります。

*「VIRTUAL 青のギャラリーpart1」はこちら

 

 

宗谷岬まで来ています。

 

朝です。

駐車線からはみ出してますが、

・・・

強風で激しく揺れて、しかもヒューヒューと風切り音がうるさいので、夜中の2時過ぎに青を風上に向けたのです。

さすがは風のメッカです。

宗谷丘陵のあの日本最大級の風車群は

稚内市の年間消費電力の約6割相当になる電力を発電しているのです。

 

ブログを途中まで書いて、いったん中断し、

薄暗い中、出発します。

宗谷丘陵を昇る朝日を見たいのです。

どこかいい場所はないかと走りますが

なかなか見つかりません。

しかも、雲が

・・・

 

お、ここが良さそうです。

やがて、うっすらと太陽が顔を出します。

どーだ。

うーむ。

雲がじゃまでイマイチでした。

残念。

 

このまま南へ走ります。

太陽を追って南へひたすら走ります。

次第に日が高くなり、

やがてオホーツクの海に出ます。

 

日本一裕福な村、猿払村に入ります。

ところでまだ日本一裕福な村なんでしょうか。

2019年には日本の全市町村の中で第4位だったのですが、

↓2019年度全国市町村所得(年収)ランキング

最新の2021年のデータでは、なんと

北海道一小さな村、音威子府村に抜かれてしまったようです。

音威子府村とは何者なのでしょうか。

猿払村の収入源はホタテですが、こんな山の中の小さな村が

なぜ杉並区より上なんでしょうか。

これを書いてると長くなるので、

・・・

自分で勝手に調べてください。

 

海岸にずらりと竿が並んでます。

竿の数に比べて圧倒的にヒトの数が少ないので一人で何本も立てているんでしょう。

 

そして、道の駅さるふつ公園に到着です。

 

ここでブログをUPし、

朝食を食べます。

 

上の写真に写っているトイレらしきところに行くと、その前に停まっている白い車からおとうさんが出てきて声を掛けてきました。

読んでますでぇ

と。

奈良から車中泊旅をしている長田さん(65)です。

13年前から毎年この時期になると20日ほどやってくるのだそうです。

奥様がまだ働いているので普段は家で家事をやってるらしく、

340日家事をやって20日間だけ自由な身になるんですわ

と。

ずいぶん前からブログを読んでいただいてるみたいで、奥さんに

いっぺん探してきい。どっかにおるやろ

と言われて家を出て来たそうです

・・・

まあ、たしかにどっかにおることは間違いないのですが

・・・

ありがたいことです。

車の中は

・・・

雑然とはしてますが、あちこちに快適な車中泊ができるよう工夫した跡がみられます。

では、お気をつけて

良い旅を。

 

 

朝食を食べたらすぐ出発するつもりだったのですが、

こんな空模様なので

天気待ちをします。

次の場所はどうしても青空の時に行きたいのですよ。

 

昼食を食べると

日が差してきました。

出発です。

 

漁港が見えます。

釣り人がいます。

行ってみますか。

サケ釣りのための駐車場が用意してあります。

おお、釣れてます。

この漁港で釣ったのだそうです。

すごい網です。

あんなのが無きゃだめなのか。

ヒトはあまりいません。

おそらく朝はヒトだらけではなかったかと。

でもホントにこんな漁港の中にいるんでしょうか。

おお!跳ねた。

あちこちでバシャバシャ跳ねてます。

来年はサケデビューするかな。

 

 

そして、本日のハイライトの、

エサヌカ線です。

道北の僕の最大の楽しみは宗谷丘陵を見ることと、

このエサヌカ線を走ることなのです。

うっひゃあ。

気持ちいいですぜ、だんな。

なぜこんなに気持ちいいのかというと、電柱とか看板が一つもなく、ただひたすら草原の中の真っすぐな一本道を走れることだからなのだと思います。

こんな場所はたぶん日本でここだけではないかと。

 

 

ここから少し走ると、見えてきました。

クッチャロ湖畔キャンプ場です。

 

絵を描いていると、

軽トラが隣に停まって、おとうさんがじーっとこっちを見てます。

あまりに長く見てるので、

愛想の一つでもふらなきゃいけないんじゃないかと思い

・・・

にっこり微笑んで手を振ると

・・・

どんどんとドアを叩く音が。

そして、ドアを開けてアオリの上に立つと、

な、なんと、いきなり先が尖った何かを突き出してきたのです。

げげ!

これは

・・・

あーよかった。

包丁とかじゃなくて。

鮭とばじゃないですか。

今まで65年生きてきましたが、初対面の方に鮭とばを何も言わずに突き付けられたのは初めてです。

でも不思議と違和感がないのです。

もしここが銀座3丁目の三越のライオン像の前だったら違和感満載なんでしょうが、さすがクッチャロ湖畔です。

むむむ。

食べろということだな。

黙って受け取り、ちぎってムシャムシャと食べます。

こりゃうまいですねえ

と、ちょっと大げさに叫ぶと

・・・

荷台のところに行き、

・・・

サケを袋から出してきました。

これも食べろというんじゃ。

むしゃむしゃ

・・・

食べません。

うわ、すげ

と、またちょっとだけ大げさに叫ぶと

・・・

にっ

と笑い、

うちに来いや

と。

 

なにが何だかわからないうちに

・・・

あとをついて行きます。

やがて浜頓別の街中に入っていきます。

さてこの後、どんな展開が待ってるんでしょうか。

 

その先には、

・・・

えー!そんなことがあんのかあ

という、

アッと驚くタメゴロー的な、

壮絶な波乱万丈の人生ドラマがあったのです

・・・

つづく。

 

<次回予告>

突如医者に告げられのは、

余命一か月。

病名は白血病

・・・

鍵を握るのはこのナゾの植物か、

はたまた、このナゾの液体か

・・・

懸命の治療が続くものの、

残された時間はあと二日。

家族や親類が着々と進める

・・・

葬式の準備。

そこに現れるナゾのオンナ。

果たしてその正体とは。

死の淵に立たされた老人は果たして生還できるのか

・・・

感動的な最終回を飾った「ちむどんどん」の後を受け、再び感動の嵐を茶の間にお届ける超話題作。

次回、「青の風に吹かれて」は、

壮絶な波乱万丈の人生ドラマを描く大型企画

「なぜそこに?鮭とば(仮題)」

どうぞご期待下さい。

 

 

<収支報告>

*収入:このブログのCMのアフィリエイト収入です。

みなさまのおかげで前に進むことができます。

ありがとうございました。

残高:1,981円+1,840円=3,821円

支出:400円(キャンプ場)

繰越:3,421円

 

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3件のコメント

  1. 日本中が涙した
    愛と感動の物語
    期待してます!

    鮭とばって何?

  2. おはようございます。
    先日、さるふつ公園で声掛けさせて貰った奈良からの旅人です。
    blogへの掲載を楽しみにしていたので嬉しく読ませて貰いました。
    あの日から小生はびふかアイランドキャンプ場→日の出公園オートキャンプ場で連泊→道の駅ピア21しほろ→道の駅摩周温泉と旅を続け、天候の回復を待って知床半島に向かいます。
    今後もkazeni.netさんのblogを楽しみに読ませてもらいますのでワイルドでファンキーな旅を元気に続けてください。
    素晴らしい出会いをありがとうございました

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