カムイワッカ断念です・・・怖

知床の秘境温泉として有名なカムイワッカの滝は結婚したての35年くらい前に行きました。

その時には滝の上の方まで行けたのですが、今は落石の危険があるとかで一番下の湯壺までしか行けないようです。

しかし、情報によるとたいへん混んでるらしい。

だからマッパで入ると変態扱いされるらしいのですが、

温泉はマッパだろう派

のワタクシとしては何としても全裸で入りたい。

そこで

一番風呂を狙って行けば誰もいないので変態扱いされないだろう、

ということでウトロの道の駅をロードバイクで5:05に出発しました。

 

知床五湖とカムイワッカの分岐点までの舗装道路が12㎞。

その後のダート道が11㎞。

まあゆっくり行っても3時間でしょう。

楽勝です。

ところが

結論から言うと、カムイワッカの滝までたどり着けませんでした。

さて、どうしてでしょうか。

  1. 熊が出た
  2. 痔が出た
  3. 痛風が出た

 

 

朝日が当たる前のウトロの町です。

海岸ではカラフトマスを狙って釣り人が大勢出ています。

 

出発して3分も経たないうちに、強烈な登りが

・・・

そうだ。

忘れてました。

この世が2次元ではなく3次元でできてることを。

 

17年前にバリ島のクタという海岸から山の中のウブドという村まで自転車で走ったことがあるのですが、わずか40㎞ちょいだったんで、

まあゆっくり行っても3時間だろ。

昼過ぎには着くんじゃね。

と思い10時頃スタートしたのですが、30分ほどして、それが標高差と言うものを全く無視した愚かな考えだったことを思い知りました。

おまけに灼熱の太陽が、どーだ、とばかりにギラギラと照り付けてくるしで、着いたのは夕方。

ヘロヘロになってました。

 

この知床の登りも60男には大変です。

こんなところを走っていくのですが、

すぐに歩き出し

・・・

またヨタヨタと走り出し

・・・

五湖との分岐点に着いたのが6時45分。

これから先はダート道でしかも登りが続くようなので、ロードバイクをここに置いて、

この先の道をトボトボと歩き出します。

 

こんなところを歩いて行くのですが

・・・

ヒトで混んでるってなんかの間違いじゃ。

それって8/26からのことなんじゃね。

(注)8/26~カムイワッカの滝まで車で行けます。

だってこんな熊が出そうな道を歩いていくヤツなんかそういないぞ。

しかし、ここで痛風の発作が出たらどうしよう。

一歩も歩けなくなって、

しかも痔の発作まで出て、

そこに熊が現れたりなんかしたらお終いだろうな

・・・

などいうことを考えながら登っていきます。

 

30分ぐらい歩いたところに、こんな看板が。

近づかない!

とありますが

・・・

向こうから近づいてきたらどうするんでしょうか。

 

そして、このすぐ後に小さな橋があるんですが、

・・・

この辺でちょっと休憩でも

・・・

と考えたその時です。

100mくらい先に黒っぽい何か動くものが、

・・・

のそのそとこっちに向かってくるじゃありませんか。

ネコ?

じゃねーし。

いやん。

どんどん僕の方に歩いてきます。

 

背中を見せて逃げちゃいかん。

目を見ながらゆっくり後ずさりするのだ。

この言葉がすぐに思い浮かんだ僕は、ずりずりと後ずさりをして、目を見ようとしましたが

・・・

熊の方があちこち見て僕の方を見てくれないのでなかなか目が合いません。

 

のそのそと歩いてるのでこのままダッシュすればなんとか逃れられそうですが、

そういえば時刻は7時15分。

朝食を探しているに違いありません。

のそのそが、いつ

朝飯見っけ!

とダッシュに変わるかわかりません。

 

僕の方は派手なオレンジのシャツにスカイブルーの海パン履いてて、熊の目から見てもたぶん目立ちます。

↑この5分くらい前に撮影

 

ずりずりと後ずさりながらも

・・・

カメラのスイッチを入れ撮影しようとしますが、後ずさりの状態ではピンが合いません(後ほど映像を)。

 

ようやくヤツの視界から逃れることができたのですが

・・・

ブロガーとして映像を残さずしてどーする!

という天の声がし、ちょっと後戻りをして橋のところで待ち受けて

パチリと撮ったのがこれです。

ね、怖いでしょ。

こんなのが近づいてくるんだから。

 

ということでその動画です。

 

その後は半ば走りながら、

今度はあっちからきたら挟み撃ちだな。

どーすっかな。

藪の中に逃げるのもヤダしな

などと考えながらなんとか分岐点までたどり着き、

パトロールの方がいたので、

クマ出没を教えてあげたら、第一声が、

背中を向けて逃げなかったでしょうね

でした。

あー、怖かった。

 

<追記>

後になってつくづく思うに

あー、帰り道じゃなくてよかった

・・・

ラッキー池田でした。


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