口永良部島まで来ています。
寝待の集落です。
誰もいません。
廃墟になってます。数年前の大雨で町が居住NGにしたようです。
物悲しい風景です。
ドアを開けてみると
・・・
もちろん電話機はありませんでした。
非難所に誰かが入ることももうないのかも知れません。
そして、その先にあるのが、
寝待温泉です。
入口あたりが泥で埋まってます。
一時は閉鎖されていたのですが、島の住民の方々の要望で皆さんで泥を排除して入れるようにしたそうです。
ドアを開けると、強烈な硫黄の匂いが襲ってきます。
どうですか、この雰囲気。
電気は点きません。
薄暗い中、入らせていただきます。
ぽちゃん。
いい湯です。
若干ぬるめ、といったところでしょうか。
何か温泉の効能がじわじわと効いてくるような感じです。
でもあまり長く入っているとちょっと危険なほど、空気の濃度が濃いです。
そして、ここの真の目的はこの共同浴場ではありません。
あの大きな神立岩の麓に謎の温泉が湧いているようなのです。
しかし、潮が満ちて海の中に埋もれてしまっています。
・・・
うーむ。
えーと・・・数回前にもうやりませんと書いてしまったのですが、haretabi2さんからツイッター経由で、
やめないでくれい
というご要望を頂いたこともあり、
・・・
その一方で、ここでこれを使ってしまうと、MP(マジックポイント)が減って帰りの道が辛くなるので使いたくはなかったのですが
・・・
モーゼ!
ざっぱああああああ
↑海が割れる音
ふう。大技はMPを大量に消費するので疲れます。
そして、これが幻の温泉・寝待海中温泉です。
周りの色が違うでしょ。
底からプクプクと泡が出ています。
手を入れてみると
・・・
冷た!
写真では日が当たって温かそうに見えますが、はっきり言ってただの海水です。
外の気温は天気予報からするとたぶん10度くらい。
ちょっと入る気はしませんが
・・・
こんな最果ての地まで来て、おめおめと帰るわけにはいきません。
勇気を振り絞り
どりゃああ
・・・
ちゃっぽん
冷たいで・・・ごわす。
そして来た道を・・・MP使っちゃたんで元気なく、しかも上りだし・・・トボトボと歩いて帰ります。
疲れてしまったのでしょうか。
あの廃墟の光景が目に浮かんできました。
本来ヒトがいなければならないところに誰もいない風景は悲しすぎます。
この青い空と青い海も、何故か悲しい風景に見えてしまいます。
夕方になると、4人のお客さんが帰ってきました。港で作業をしている方たちのようです。
そのうちの二人がどこかで見たような気がすると思ったら
・・・
口永良部島に渡る船で一番後ろにいた方たちです。
鹿児島の建設会社から派遣されているらしいのですが、屋久島の宿舎が酷いところで暖房もタイマーで3時間経つと切れるらしく、電気毛布を買って凌いでるようです。
屋久島については
・・・
屋久島、屋久島っていうけど、あんなとこのどこがいいんじゃ。前、3月から4カ月いたんだけど、毎日毎日ずーっと雨だったぞ。あんなとこに行くヤツの気がしれん。
確かに、年間400日雨が降るという屋久島です。外で働く方たちにとってはつらいものがあるかもしれません。
それにしてもいい宿です。
奥様にご主人のことを聞くと
・・・
絵を描かない絵描き
だそうで
・・・
口永良部島には20代の頃にやってきたのですが、島の濃厚な付き合いに疲れて一度島から離れたものの、人生の最後をおくるのはこの島かもしれないと思い再びやってきたのだそうです。
滅多に描いたことがない画家の貴重な一枚が壁に飾ってありました。
27歳の時の奥様だそうです。
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人のいない集落の入口が泥で埋まった硫黄臭の濃い温泉や海水のように冷たい温泉…よく入りましたね。僕なら無理です。
今まで混浴、混浴と言ってきてすいませんでした。もう言いません。たぶん。
それはさておき、その島に青の1号で言っても走れる道が少なかったかもしれないですね。
こんばんわ。鹿児島港にお戻りでしょうか?。ご予定かもと思いますが、薩摩硫黄島をお勧めします。海岸に湯舟がありますが、大きな波が立ち入り、引き波で沖へ持っていかれそう。その時は、誰も入浴していませんでしたが、目撃した私は、「入っておらずによかった!。とおもいました。
脱衣所はなく、素っ裸では、抵抗がありましたので。また、鬼界カルデラの大絶壁は壮観です。ご無事を祈ります。