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鷹栖のパレットヒルで燻製を作るのだ

 

この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

徳島県海陽町
  • 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら
  • 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら
  • 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら
  • <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら
  • 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら
  • 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら

※登場人物紹介

  1. 現役時代関係の人々
  2. 旅先で出会った人々前編後編
  3. ススキノ&僕の周辺の人々

※これが青の3号だ

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。画像等も人物以外は連絡不要ですのでご自由にお使い下さい。

(注)実際の行動とはタイムラグがあります。

 

 

鷹栖町のパレットヒルズキャンプ場まで来ています。

 

朝です。

室温は

11℃。

外は

-1℃です。

去年、真冬の北海道を旅するために耐寒仕様にした青の3号ですが、

外との気温差が12℃というのも一年経ってまだ保温力は落ちてはいないようです。

 

外は凍ってます。

 

換気扇を回し、

ストーブに火を入れて

ブログを仕上げます。

そういえば、3年半前に購入した一酸化炭素探知機は

↑左:煙探知機 右:一酸化炭素探知機

最近音沙汰がないのですが、作動しているのでしょうか。

・・・

真ん中のボタンを押してみると

・・・

ピピピピ ピピピピ

と。

大丈夫のようです。

乾電池3ヶでよくこれだけ持つものです。

 

東の空が明るくなってきました。

キャンプ場は

・・・

凍ってます。

テントのカップルは寒くはないのでしょうか

・・・

想像してみるに

・・・

想像してはいけません。

 

そして、この山間のキャンプ場にようやく朝日が昇ってきます。

フロントガラスの霜をどけて、

車の向きを変え、

ハシゴを出して屋根に上ります。

おお、屋根も凍っとるぞ。

パネルを立てて陽の光を真正面から受けさせてやります。

ソーラーパネルもうれしそうです。

 

 

昨日仕込んだ豚肉とトリ肉を冷蔵庫から取り出して水洗いし、

ペーパータオルで水分を吸い取ります。

さらに、朝食用に購入した塩サバも軽くタオルで拭き取ります。

塩がついてるのでソミュール液に浸ける必要はありません。

そして、シュウマイにめんつゆを1-2敵垂らします。

これらをカゴに入れて陰干しします。

 

朝食を

食べます。

朝日が差し込む食卓だと朝食がおいしく感じられるのは何故なんでしょうか。

 

 

さて、始めますか。

荷物をテントサイトまで運び、まずはサンルームを立てます。

桜の木にブルーシートの端3枚を括り付け

残りにポールを付けて立てれば

出来上がりです。

おお、既にあったかいぞ。

 

先日燃えた部分を

高度な技で修復し

・・・

七輪に火を入れます。

 

そこへ、暇そうなおじさんたちが集まってきました。

し、しまったぞ。

おじさんが気になって燻製器に食材を仕込んだ写真を撮るのを忘れてしまったではないですか。

いい大人が…どこのヒトたちでしょうか、こんな平日の昼間に。

ちゃんと仕事をしなさい

・・・

左の方が、ここの工事をしてる立山青野建設の、腹の出具合から推測すると…社長です(←未確認)。

社長のせいで丘の上に行けなかったじゃないですか、ぷんぷん

と、まずは文句を一発かまします。

なんと、あの丘の上に登る風情のある道を

舗装しているのだそうです。

余計なことを。

別に砂利道でいいでしょ。

そういう余計なことをして自分だけ稼いで、そのうちここも有料のキャンプ場にするんでしょ

と、僕。

社長の視線が右の二人へ行きます。

右の二人は鷹栖町役場の方です

・・・

右手前のスポーツマン風イケメンおにーさんが…

ダメダメ、仕事中なんで写真撮らないで

と叫ぶも時既に遅し。

何をスモールなことを言っているのだ、番匠さんよ。

ふふふ。

青の3号やワタクシに無防備に近づくものは、有無を言わせずに写真を撮ってブログに載せてしまうのですよ。

番匠さん

・・・

いい名前じゃないですか

・・・

この公園のクロスカントリーのコースの担当者で、今日は冬のコースの下見に来たそうです。

僕の管轄外なんですけど、もしかしたらそのうち有料化するかもしれませんね

と。

まあ、いいではないですか。

こんな素晴らしいところを無料で開放してる方が不自然です。

維持費だって相当かかるはずです。

そのかわり安くしといてね。

 

 

さて、燻製です。

今回はナラのチップを使います。

すぐに煙がもくもくと上がりはじめ、温度も上がってきました。

ヒマなおじさんたちが、中がどうなっているか知りたいようなので、蓋を開けてやると

・・・

いい感じです。

 

温度も安定してきたようなので、

かまどに火を入れてお湯を沸かし、

コーヒーを入れます。

ふー、いい天気ですぜ、だんなあ。

するとすぐ上でウクレレの音とともに歌声が聞こえてきました。

ウクレレ

・・・

といえば、ウクレレおやじこと、コッチさん

・・・

は、福岡にいるはずだし、

*コッチさんのブログはこちら

・・・

もしや、横須賀会長では

・・・

いや、彼はカエルの歌しか弾けないはず。

近くの幼稚園の子供たちとおかあさんです。

なんと平和なんでしょうか。

 

おや?

駐車場から美形のおねーさんが野菜をたくさんキャンプ場に運んでます。

いったい何をするのでしょうか。

もしかして、野菜を乾燥させるのかなと思ったのですが

・・・

なんと

・・・

店を開いてます。

和寒町で有機栽培農園をやっているのだそうです。

誰もいないぞ

・・・

オレしか。

それにしてもキャベツとか大根とかみんなまるまる太ってでかいぞ。

一番小さいのを購入です。

シシトウみたいなのはマンガンジーだそうです。

マンガンジー?

・・・

バンバンジーとは違うんですか?

と聞くと

・・・

どうやら別物のようです。

 

彼女は埼玉出身で東京でOLをやっていたのですが、

10年前に津軽海峡を渡り、農園経営を目指す札幌の彼と、北海道中をキャンプ場に寝泊まりしながら新天地を探し歩いたのだそうです。

すごい。

そして、ついに和寒のキャンプ場でお金が尽きてしまい、

↑たぶんこの三笠山自然公園キャンプ場ではないかと思います。

・・・

街の方々にお世話になり、和寒で農園を開いたそうなのです。

なんという壮大なドラマなんでしょうか。

6人の子供を抱えてあちこちを彷徨い、ついに帯広郊外でバタリと力尽きた…大島に

どこか似てます。

話が見えない方は、

ポツンと一軒家には、北の大地に息も絶え絶えに辿り着いたオトコの壮絶な人生があったのだ

まで。

北海道にはいつの時代にもなってもフロンティア精神が残っているようです。

 

お、幼稚園のおかあさんたちがやってきました。

すごい。

たくさんの野菜を台車で運んでるおかあさんもいます。

たぶん彼女が作る有機野菜のファンなんでしょうね。

 

 

昼は、かまどで焼きそばを作って食べます。

 

燻製の方は温度も安定し、順調に進んであまり手もかからなくなってきたので、

ポータブル電源とPCを持ってきて、

ブログを書きます。

ときどき窓の外を見ながら、

煙が出なくなればチップを入れてやり、

温度が低くなってくれば、炭をつぎ足します。

 

日がだいぶ低くなってきました。

もうそろそろいいでしょう。

蓋を開けてみると

・・・

いい感じです。

上段のサバとシューマイです。

下段の豚ももとトリもも肉です。

いい色じゃないですか。

ナラのチップは色が濃く出るそうなのです。

タッパーに入れて

一晩冷蔵庫で寝かせてやれば出来上がりです。

 

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むーちん:

View Comments (4)

  • どうも師匠の作る食い物は不衛生に見えてしまって… お腹を壊しそうだと思っているのは私だけでしょうか。最初に拝借した汚らしいコップがいけなかったのか… コップの内側に茶色のかさぶたのようなものがいっぱいついていたやつです。初めてお会いした時だったから無下に断るわけにもいかず、我慢して使わさせていただきましたが、それがトラウマになっているんでしょうか… まあ、せいぜい燻製の方頑張ってください。

  • 朝起きると-1℃・・・
    寒いですね。北海道
    もうすぐ冬がやってきそう

    ところで
    一酸化炭素警報器
    インジゲーターの点滅がなくなったら、電池切れです
    ちなみに
    私の持っているやつなんて、一酸化炭素にも反応しなかったので・・・
    購入後、一酸化炭素濃度が表示されるか、燻製を作りながら試験してみるも良いかもしれませんね。

  • 晩秋はとうに過ぎて、雪待ちの初冬ですね。霜降る丘も美しいです。

    燻製の濃い飴色の仕上がり、旨そうです。樹の種類で薫りもずいぶん変わるものなのか、賞味の機会に出くわしてみたいです。豚鹿鳥の小間切れ串刺し一本¥300でお願い致します。

  • 『マンガンジー』は、おそらく『万願寺とうがらし』の事ですね。