この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。
*北海道・猿払村
〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら。
〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら。
〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら。
〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(1/13~)
※登場人物紹介
- 現役時代関係の人々
- 旅先で出会った人々 ←そのうち公開予定
- ススキノ&僕の周辺の人々 ←面倒なので公開しないかも
※これが青の3号だ
詳しくはこちらまで。
朱鞠内湖まで来ています。
アフィリエイト残高:▲6,712円
<お知らせ>
今回の話はウダウダと長いです。
途中で飽きたら、とっとと
へ行っちゃってください。
目の前にはワカサギとの戦いの舞台がどーんと広がっています。
そして、リングに向かうボクサーのごとく、
ざっ、ざっ、ざっ
と、氷の通路を朱鞠内湖の湖面に下りていきます。
うーむ
・・・
早くも
・・・
困ったぞ。
釣り糸を入れる穴がない。
穴を掘る道具なんて持ってないし。
インパクトドライバーを
持って来るんだったぞ。
近くのテントのジッパーを開けて、中の人に聞くと、
竿が立っているところに穴が開いてるそうです。
なるほど、
奥が深いぞワカサギ釣り。
竿はどこだ
・・・
おお、ここだ。
・・・
しかし・・・これがワタクシのワカサギ釣りのデビュー戦なのです。
いわば初夜と同じです。
ホントは自分で穴を開けるとこからやりたかったのに
・・・
贅沢は言ってられません。
(注)穴あけ器が置いてあるのを後で発見しました。
不本意ながらもイスとテーブルをセットしているその時です。
向こうからスノーモービルが、
ういーん、うぃーん
と、一目散にこちらに向かってやってきます。
おそらくここのスタッフでしょう。
他にもいっぱい釣り人はいるのになぜ僕のところにくるんでしょうか。
ベテランのアドバイスを聞きたいんでしょうか。
そして目の前で止まると、
釣れてますかあ♡
と。
・・・
おい、その
♡
はなんだ
ですか。
ふふふ、すぐにわかります。
しかし、スノーモービルに颯爽とまたがり笑みを振りまくその姿を見た瞬間
・・・
ワタクシは不覚にも朱鞠内湖の湖面のごとく
・・・
凍りついてしまったのです。
な、なにい!
もしかしてアナタは
・・・
朱鞠内湖の妖精ですか?
・・・
なぜこんなステキな女性がこんなところにいるのですか。
もしここに、フレディ局長と
たつおさんがいたら
・・・
その所有権を巡って凄まじい闘いが始まっていたに違いありません。
そーか。
わかったぞ。
ミス・ワカサギだな。
・・・
でも、60過ぎのじーさんがこんなことで動揺をしてはいけません。
ミス・ワカサギに満面の笑みを投げかけながら
安心して下さい。これからここに大漁旗が上りますから、わははは
と、答えたのです。
・・・
安心して下さい、
はちょっとまずかったか。
不倫の安村のイメージだもんな。
見てて下さい
の方がよかったか
・・・
などと、瞬時に後悔していると
・・・
がんばってくださいねー♡
と、行ってしまいました。
え?もう行っちゃうの
・・・
い、いかん。
写真を撮るのを忘れたぞ、あまりの美しさにボーゼンとして。
去りゆくその後ろ姿に向かって
ちょっと待ったあ!
と、大声で叫び
呼び止めると
パチリ!
ね、カワイーでしょ
・・・
え?
わかんない。
しょーがねーなー。
特別に拡大してあげましょう。
・・・
実物を見たかったら朱鞠内湖に行きましょう。
いいところだぞ、朱鞠内湖。
しまった。
名前くらい聞いとくんだったぞ。
朱鞠内子かもしれんな。
い、いかん。
まだワカサギ釣りの本番にも入ってないのに、既にいつもの一回分くらい書いちまったぞ。
・・・
あんまり長いからもう皆さん飽きてるだろうし
・・・
ということで
・・・
つづく
⇓どれか一つだけクリックいただくとうれしいです。
にするとクレームがきそうだし。
しょーがないから続きを書くか。
でも、あんまり書きたくないんだよな。
ミス・ワカサギに出会えたことで、既にココロは満ち足りてしまいましたが
・・・
ココロを鬼に変えて、
いざ、勝負です。
・・・
はて?
どの辺の深さまで仕掛けを落としたらいいのやら。
スマホでいろいろ検索してみると、
底がいい場合もあるし、表層狙いの上の方がいい場合もあるし、その時々によって違うらしいのです。
まあ、いろいろ試すしかないですね。
うーむ
・・・
ふーむ
・・・
はあー
・・・
きっと食いつけば、いくら小さなワカサギと言えど、サオ先になんらかの変化があるはずですよね。
全く何の反応もありません。
あのおじさんが
言ったようにホントに釣れないのかもしれません。
この湖面の下にはワカサギなんていないんじゃねーの。
などと思ったのですが
・・・
ところが
・・・
です。
なんと、あの10mくらい向こうのテントの中から
はしゃいだ声が聞こえてくるのですよ。
うわ、でっけえ
おお、また来たよ。
こっちはダブルだもんね。
これでもう100は超えてるんじゃねーの
・・・
その声が、まるで今の僕のこの状況をあざ笑うかのよう責め立ててくるのです。
うーむ
・・・
そして、ついに
・・・
お昼です。
足も冷たくなってきたし、腹も減って来たので一旦戻ります。
青の3号の中で体制を整え直し
再び湖畔に出ていきます。
こうなったら場所を変えてみます。
どこにしよう
・・・
あのテントの近くは気分悪いし
・・・
待てよ。
そーだ。
逆転の発想で
・・・
あの豊漁テントのそばなら釣れるに違いありません。
3mくらいのところまで接近します。
ここなら釣れるでしょう。
・・・
テントからは相変わらず威勢のいい声が聞こえてきます。
・・・
うーむ
・・・
何故だ。
何故釣れん。
一匹も。
3m向こうでは大漁なのに。
ん!
・・・
そ、そーか。
わかったぞ。
何故いままでこんな簡単なことに気が付かなかったんでしょうか。
あのテントから聞こえてくる音声を分析してみると
・・・
会話の内容が同じことを繰り返しているような気がするのです。
そうです。
実はあのテントの中には
・・・
誰もいないのだ。
いかにも
ここは釣れるぞ
と宣伝するための、
フェイク
なのです。
つまり、あのテントの中には一台のテープレコーダーが置いてあるだけなのです。
あの声は幌加内町役場の502会議室で、職員がさも釣れたような会話をねつ造して、それを録音したものなのですよ。
そーか、そーだったのか。
危うく騙されるところだったぞ。
テントにそっと近寄り
・・・
中を覗いてみると
・・・
やはりそうだったか
・・・
そんな訳はありませんね。
カワイイ女の子がいる二家族くらいの6人パーティでした。
コツを教えてもらうと、
底狙い
だそうです。
仕掛けを糸がたるむまで沈めて、最後に少しだけ巻き戻すのだそうです。
重りを大きいものに変えて
やってみると
・・・
おお!
すぐさま反応が。
さお先がピクピク動きます。
やったぞ。
でも、どのタイミングであげたらいいのでしょうか。
テキトーに
エイヤ!
と上げると
・・・
ダメです。
定期的に反応があるのですが
・・・
なかなか掛かりません。
カー
・・・
↑カラスの声です。いないけど。
やがて、山の向こうの方から雲がかかって雪がちらついてきました。
ま、いーか。
最初だもんな。
最初から釣れたら面白くないもんな
・・・
朱鞠内湖の妖精にも会えたし
・・・
思い残すことはないよな
・・・
そんなことを考えながら、
あの、来るときに出会ったおじさんのように
とぼとぼと青の3号に戻っていくワタクシでありました。
さらば、朱鞠内湖よ。
また逢う日まで。
傷心のオトコは東に向かいます。
やがて、名寄市の風連町に入り
ひたすら東に向かい
街に向かって下っていき
道の駅なよろに到着です。
今日はここまでです。
(注)実際の行動とはタイムラグがあります。
<長いついでにおまけ>
第2回青マニアクイズ
「青の風に吹かれて」マニアにしかわからない超難問クイズです。
前にも同じようなことをやり、難問にもかかわらずNさんが見事に当て、「青マニア1号」の称号を獲得しました。
でも、今回はさらに難問です。
◇問題
文中に出て来たこのテープレコーダーは
どこで登場したでしょうか。
うーん、これは誰もわからないでしょう。
その時には別角度からのカットを載せたので、このカットは初掲載ですから。
正解の方は、
「青マニア2号」に認定させていただきます、迷惑だろうけど。
そして、10人集まったところで真のチャンピオンを決める決勝大会を開催しますので、是非応募して下さい。
誰もわかんないと思うけど。
<収支報告>
昨日もありがとうございました。
おお、1500円オーバーです。
いとうれし。
残高:▲6,712円+1,530円=▲5,182円
支出:0円
繰り越し:▲5,182円
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↓さらにこちらもクリックしていただくとうれしさ100倍です。
よかったね、穴があって。
ドリル、置いてあるんだね。
多分さ、「サシ」が死んでたんじゃないの?
活きが良くないと食いが悪いよ。
本当に釣れなかったのかな?。
ビギナーズラックというのに。
後遺症が心配ですが、数うちゃ当たります。きっと・・
ご安全に。
ワカサギ釣りの極意を伝授します。
針は1.5号か1号まで。
餌はサシを半分に切る。
棚は底から上に探るべし。
これで当たりがないときはただちに
場所を変えること。
これで1時間で100匹を約束します。