この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。
〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら。
〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら。
〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら。
<番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら。
↓今ここ
〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(1/13~)第一話はこちら。
※登場人物紹介
- 現役時代関係の人々
- 旅先で出会った人々・前編 ←後編は近日公開
- ススキノ&僕の周辺の人々 ←たぶんそのうち公開
※これが青の3号だ
詳しくはこちらまで。
※当ブログはリンクフリーです。画像等も人物以外は連絡不要ですのでご自由にお使い下さい。
厳寒の街、陸別町まで来ています。
アフィリエイト残高:15,499円
道の駅オーロラタウン93りくべつです。
この道の駅は旧ふるさと銀河線陸別駅舎内にあります。
中にはまだホームの一部が保存されています。
そして、温度計があります。
陸別近郊の2つの観測所(たぶん山の中)の気温です。
関観測所の今シーズンの最低は、2月6日5:21の‐34.1℃。
下陸別では同じ日の‐32.4℃です。
明日朝はこれを超えるのでしょうか。
極寒の街の夕暮れです。
気温は、
‐10℃。
きっとこれは極寒劇場の序章に過ぎないのでしょう。
夕食の前に極寒の街を散策してみます。
- 黄点線:徒歩ルート
- 黄矢印:カメラの方向
寒そうでしょ。
道の駅から伸びるこれがおそらく街のメインストリートでしょう。
街灯の光さえ凍って見えます。
氷の街です。
歩いて行くと、
動くものは何一つありません。
すべてが凍りついているのでしょう
・・・
そのすぐ先を右折すると、
・・・
戻って来ちゃいました。
青の3号も凍りついています
・・・
気温は、6時14分で既に
‐13℃。
さっきから既に3℃も下がってます。
ぶるぶる。
夕食を確か食べたはずなのですが
・・・
脳までもが凍っていたらしく
・・・
思い出せません。
フラット3をセットし
完全防寒仕様で極寒の一夜を迎え撃ちます。
ただし、寝具はいつも通り厳冬期用シュラフの中に3シーズンシュラフと毛布2枚です。
着るものも、上下ともユニクロのヒートテック下着×2枚+超極暖ヒートテック下着のそれぞれ3枚重ねのみ。
イメージ的には、モジモジくんの
・・・
帽子がないスタイルを想像していただけたらわかりやすいかと。
寝る前に気温計を見ると
・・・
なんと、
‐18℃。
夕方から
‐10℃ → ‐‐13℃ → ‐18℃
と坂を転がるように
・・・
落ちていきます。
いったいどこまで落ちるのでしょうか。
眠りに着く直前の様子です。
シーンと静まり返っています。
嵐の前の工藤静香です。
時刻は
・・・
草木も凍りつく
・・・
深夜の午後8時12分(←カメラの撮影時刻からわかります)
・・・
天井のダイソーのLEDライトをパチリと消し、
おやすみ、ハニー。
ぐうぐう。
↑いつも3分ぐらいで眠りについてます、たぶん。
朝です。
よかった。
目覚めることができました。
顔の周辺が冷たかった以外は、シュラフの中もポカポカだったしよく眠れました。
時刻は午前4:25。
室温は
・・・
なんと
‐6℃。
もちろん大幅に記録更新です。
テーブルのカップの中の水が
カチカチです。
車内がすべて凍りついてます。
後部ドアを開けると
・・・
うっ、
一瞬で煙のようなものが舞い上がります。
気温は
・・・
-24℃
・・・
初めての‐20℃超えです。
そして、たった数十秒外気に触れただけなのに、
・・・
手がかじかんでチョー冷たくなってます。
恐ろしや‐24℃。
明るくなってきました。
外に出ると
・・・
な、なんと、
ー26℃
・・・
人生初めてです。
寒くてうれしくなったのは。
朝日が昇るまではもう少しかかりそうです。
いつもならストーブを点けると15分ほどで20℃くらいまで上がるのですが、30分経っても
こんなもんしか上がりません。
といっても、一酸化炭素探知機が青く点灯するので
ずっとつけたままではありませんが。
車の中で暖まり、道の駅に行ってみます。
駅前の気温計は
・・・
・・・
これって、
・・・
盛ってねーか、陸別町。
青と200mくらいしか離れてないんだけど4℃も低いぞ。
それとも青のダイソーの気温計がおかしいのか
・・・
中に入ると、
おお、出ました。
今シーズンの最低記録更新です。
‐36.8℃。
関観測所がどの辺かわからないけど。
旭川の江丹別で国内で19年ぶりの‐36.0℃を観測したというニュースが流れていたけど、
こっちの方が低いぞ。
ヒトが住んでるところで、ということかもしれませんね。
めでたし、めでたしの‐30℃になったところで
・・・
前から気になっていることがあるのですよ。
旅に出る前に買ったこの
厳冬期用シュラフなのですが、
- 下限外気温度:‐30℃
- 快適外気温度:‐10℃~‐15℃
となっていて、
-25℃以上であれば高い保温性を持ちながら
というコピーの下にこんな写真が載ってるんですが、
‐25℃でホントに寝れんのか!このおねーちゃんみたいな薄着で。
と。
のんきそうに
あーよく眠れたぜ
と伸びをしてるこのコースケ似の外人にーちゃんなんか、
どう見ても全裸で寝てるみたいなんだけど
ホントかよ!
と思うわけです。
長年、ノモト君から上がってくるCMの考査に厳しい視線を投げ続けてきたワタクシとしては決して見逃すことのできない問題なのです。
ということで、せっかくなのでこの-30℃の場をお借りして検証してみたいなと。
誇大広告ではないかということを。
雪の上に直接じゃ冷たそうなので、
・・・
窓に使ってるアルミシートを引いて
・・・
海岸線の旅ではメニューを書いてた撮影用小道具を置いて
・・・
おやすみ、ハニー。
ぐうぐう。
・・・
えーと、
・・・
たぶん皆様方におかれましては、
コタツなんかに入ってぬくぬくしながらミカンなんぞを食べながら
・・・
あるいは、
ヒグチ部長などは暖房の効いた北1西2のオフィスのデスクのPCで
ふーん。同じ30度でもオーイズミさんは今頃バンコクでおねーちゃんと遊んでるだろーし、しょーがねーじーさんだな
などと全然別な方向に思いを寄せながらテキトーに読み流してると思いますが
・・・
はっきり言って
・・・
この、
- シートを置いて
- 看板立てて
- タイマーでスマホセットして
- 10秒以内で靴を脱いでシュラフの中に入り込む
というたったこれだけの作業を‐30℃の中でやるのがどれほど
つらかったか、
冷たかったか、
情けなかったか
ううっ(←涙)
・・・
わかんないでしょ。
まず、外に出て1分も経たないうちに指先がやられてしまうのです。
手袋を2枚履いて(←北海道のヒトは手袋を履きます。ゴミだって平気で投げます)いるのですが、冷たく氷のようになってしまうのです。
そうなると我慢できなくなり、一旦車に戻って暖め直して再び出ていくのですが
・・・
ぐずぐずしてると、雪の中に立ててるスマホがすぐフリーズしてしまうのですよ。
電池切れのような症状になり動かなくなって電源が切れてしまうのです。
それをまた車の中で暖めて
・・・
このカットは3回目にようやく撮れたものです。
でもピンが合ってないので、もう一度、
と思ったのですが、
もう根性はありませんでした。
ということで、
‐30℃までOKのシュラフは‐30℃の中でも寝られるか
という課題の答えは
・・・
わかりませーん。
寝る間もなく手の冷たさで退散しちゃったんで。
撮影が終わると同時に朝日が昇ってきました。
朝食を食べて
極寒の地を離れます。
さらば。
寒気の王者・陸別。
昨日の道を戻り、
1時間ほど走ると、
道の駅足寄湖に到着です。
今日はここまでです。
(注)実際の行動とはタイムラグがあります。
<収支報告>
昨日もありがとうございました。
このくらいあれば余裕で旅が続けられます。
謝謝。
残高:15,499円+4,490円=19,989円
支出:0円
繰り越し:19,989円
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↓さらにこちらもクリックしていただくとうれしさ100倍です。
おさっしのとおりコタツでうひゃひゃとわらっておりました
ミカンでなくてネーブルでしたが
あんたは偉い、マイナス30度の実験台になって
くれて。心臓麻痺にならなくてよっかた。
大阪のオッサンより
ムム、この回の車中泊のクライマックスか?
さらに、荒川静香と亀井静をつなぎ合わせたくらいの体験ですぜ
だんなぁ。
以前、洗濯とお風呂はどうしているのですかとお聞きした者です。
(お答えに家内と笑いました♪)
-30℃のレポートお疲れ様です。
楽しく拝見させていただきました(笑)
またまた質問なのですが、青の3号は4WDですが冬の北海道でしかも
オホーツクや内陸部は常に4WDで走行されているのでしょうか?
2WDと4WD入替ながら走行されているのでしょうか?
教えて下さい。
また、雪道に不慣れな地方の者に、雪道走行アドバイスがあればお願いします。
(2WD車では、冬の北海道は無理ですかね?)
宜しくお願い致します。