悪魔のような囁きは突如聞こえてくるのだ

 

この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

愛媛県西予市
  • 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら
  • 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら
  • 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら
  • <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら
  • 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら
  • 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら

※登場人物紹介

  1. 現役時代関係の人々
  2. 旅先で出会った人々前編後編
  3. ススキノ&僕の周辺の人々

※これが青の3号だ

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。画像等も人物以外は連絡不要ですのでご自由にお使い下さい。

 

 

あけおめです。

 

ポールさん、冬タイヤへの交換を手伝ってくれるということで

・・・

ありがとうございます。

でも、冬タイヤはホイールがついていないのでタイヤ交換はディーラーに行かないとできないのです。

だからこのまま

雪が解けるのをじーっと待つしかないのですよ。

ということで、無職のヒッキー老人は前々回書いたようにサッカーを観ながら家で閉じこもり生活なのです。

 

さて、そのサッカーですが

・・・

長生きはするもんです。

毎年年末から年明けにかけて行われる全国高校サッカー選手権を楽しみにしているのですが、

去年までは地元のチームの試合しか観られなかったのですが、

今年からはなんとTVerで全試合がLIVEで観られるようになったのです。

そして、数時間後にはこのように

全ての試合が録画でも観られるのです。

素晴らしい。

だからコロナと雪で家から一歩も出ることができないヒッキー老人でも、

決勝が行われる1月11日までは高校サッカーで至福の毎日を過ごすことができるのです。

あー、シアワセ。

 

ところが一つだけ問題があるのです。

この録画試合を楽しむための絶対条件は

・・・

結果を知らずに観ること。

結果を知ってしまって観るのと知らないで観るのは雲泥の差があるのです。

だから、普段見ているyahooニュースとかトレンドとか道新のスポーツ欄などを一切遠ざけなければなりません。

でも、いつもの習性でスマホのyahooとかトレンドのアプリをついクリックしてしまうのですよ。

これで過去に何度痛い目に会ったことか。

そこでスマホの定位置にあるyahooとトレンドのアイコンを

高校サッカーが終わるまでは別のところに隠しているのです。

ね、完璧でしょ。

これでほぼ大丈夫でしょう。

でも、こういう対策を打っても、情報がどこからか入ってしまうことが往々にしてあるのですよ。

その瞬間二度と立ち上がれないほどに落ち込むのですが

・・・

 

 

あれは30年前の1992年1月のことです。

その年の高校サッカーは北海道代表の室蘭大谷が準々決勝まで勝ち進んだのです。

次の相手は、高校生ながら飛び級で五輪代表に選ばれた高田昌明や、高校生離れしたテクニシャンの鬼木(現川崎フロンターレ監督)のいる強豪の市立船橋です。

これに勝てば夢の国立競技場の舞台が待っています。

放送は平日の確か午後2時からでした。

僕は同じ職場のサッカー好きのタカナシくんと二人で、

上司のササコ部長の目を盗み

・・・

会社の1階ロビーのテレビでこの好カードを観戦していたのです。

ちなみにこの試合はLIVEではなく録画、いわゆる時間遅れの追っかけVで試合は既に終わっていたはずなのですが、スマホなどない時代です。

試合結果がどこからか入ってくることなどありえません。

 

試合はブラジル帰りの室蘭1年生エースの井幡(-名古屋グランパス)の芸術的ループで

ゴ~ル!

室蘭が先制します。

いーぞ。こりゃいけるぞ。

僕とタカナシくんは大盛り上がりです。

 

ところがその直後です。

ロビーのガラスドアが開き

・・・

一人のオンナが入ってきたのです。

オンナは後ろの自動販売機で飲み物を買うと、テレビにかじりついている僕たちの背後に立ち

・・・

こう言い放ったのです。

室蘭大谷なんか負けちゃったんだよーだ!

・・・

オンナは報道部の所属でいち早くこの試合の結果を知っていたのです。

 

一瞬何が起こったのかわからなかったのですが

・・・

数秒後にすべてを理解した僕は、

ゆっくりと上半身をひねって後ろを向き、

低い位置からオンナの顔を眺めました。

かわいい顔をしてます

・・・

ヤマダくんはもうちょっかいを出したんだろうか

・・・

そして、ソファーから静かに立ち上がり、

オンナの目の前に立ち、

両手をその細く白い首に掛け

思い切り

ぎゅーううう

・・・

という衝動に駆られたのですが

・・・

オンナは何事もなかったようにそのままロビーを出ていってしまったのです。

そして、試合はオンナが言った通り、市船のロングスローにやられ1-2で逆転負けをしてしまったのです。

↑市船の2点目は、室蘭の12番がクリアしたボールが市船の小野のすねに当たってはね返りそのままゴールしてしまった。

あの悪魔のようなオンナの声は30年経ってもまだ耳に焼き付いています。

 

 

さて、今年の高校サッカーです。

12:05から始まる一回戦の中でLIVEで観るのは、J内定者4人を擁する注目の昌平(埼玉)VS高川学園(山口)のゲームです。

他にも観たいゲームは、桐蔭学園×東福岡や前橋商×上村学園などがあるのですが

・・・

気になるのは飲酒事件で騒がれている奈良の山辺と、東京Bを圧倒的強さで勝ち抜いた関東一のゲームです。

これは後から録画でゆっくりと楽しむことにします。

どんなゲームになるんでしょうか。

楽しみです。

わくわく。

 

そして、劇的と言う言葉しか見当たらない昌平×高川学園戦をLIVEで観終わり、

↑後半40分まで0-2で負けていた昌平が残りのアディショナルタイムを含む数分で2点を返して同点にし、昌平がPK戦で勝った。

・・・

シアワセな気分でリビングルームでくつろぎながら、

飲酒事件の山辺はどんな気持ちで戦うんだろうか。戦うモチベーションはあるんだろうか。

などと思いを寄せながら、間もなく始まるであろう録画放送を待ちます。

 

すると、ソファに座ってスマホを観ていた妻が

(注)妻:サッカー好きで南野くん(リヴァプール)やダビド・シルバ(Rソシエダ)とかのイケメン系選手には興味があるが、高校サッカーにはあまり興味がない。

・・・

ポツリと囁いたのです。

あら山辺、全然ダメだったねえ。

・・・

*山辺0-4関東一

 

<追記1>

今日の午後2時から天皇杯の決勝「川崎×ガンバ大阪」が行われますが、

・・・

30年前に準々決勝で室蘭大谷を破った市立船橋は、準決勝で東京代表の帝京と対戦し、

現川崎監督の鬼木が右サイドで帝京のDF二人を華麗なドリブルと股抜きで抜き去り、

エンドラインギリで入れたグラウンダーのクロスを鈴木が押し込み先制しましたが

その後帝京に同点にされ、

試合終了直前に帝京の松波(-ガンバ大阪)に逆転ゴールを許して敗退しました。

そして、帝京は決勝でレフティモンスター小倉(-名古屋)を擁する四日市中央工業と対戦し、

2-2の同点で決着がつかず両校優勝となったのです。

 

<追記2>

昌平×高川学園の歴史に残る…劇的なラストとなったゲームの模様は是非僕のサッカーブログ

極楽!蹴球パラダイス2

をご覧ください。

 

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1件のコメント

  1. ですよねー笑
    今年も楽しく読ませていただきまーす

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