この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

＜にっぽんを描く13＞青よ、あれが安芸灘大橋だ～広島県

• 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け（2017年4月〜6月）第一話はこちら。
• 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅（2017年8月～2018年9月）第一話はこちら。
• 〈第3章〉日本一周海岸線の旅（2018年9月～2019年5月）第一話はこちら。
• ＜番外編＞2018ロシアW杯観戦の旅（2018年6月）第一話はこちら。
• 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅（2020年１～2月）第一話はこちら。
• 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅（2020年6月～9月）第一話はこちら。
• 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月～8月〉第一話はこちら。
• 〈第7章〉にっぽんを描く旅〈2022年5月～〉第一話はこちら。

※登場人物紹介

1. 現役時代関係の人々
2. 旅先で出会った人々前編・後編
3. ススキノ＆僕の周辺の人々

※これが青の3号だ（冬仕様）

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。

（注）実際の行動とはタイムラグがあります。

 

 

黒字になるまで戻ってこれない＜にっぽんを描く旅＞。

現在の収支は▲16,005円です。

8月10日までの目標（▲12,000円）まで▲4,005円です。

＊「VIRTUAL 青のギャラリーpart１」はこちら。

 

伊達市の徳舜瞥山麓キャンプ場まで来ています。

 

うーむ。

お久しぶり

・・・

といっても7月6日に羅臼で別れた以来なので

ひと月ぶりですね。

今回は奥様も一緒です。

そーですか。

それじゃ、今日は久しぶりに羅臼以来の青の居酒屋をオープンですね。

 

おや、土浦ナンバーのハイエースがやってきました。

おお、その輝くヘアースタイルは

・・・

石岡のみっちゃん。

ますます磨きがかかって

・・・

2年前に羅臼でお会いして以来ですね。

（注）タコを持ってきたのは無道のオヤジで、みっちゃんは後ろです。

みっちゃんはハンググライダーの日本でただ一人のハーネス職人で、日テレの「鳥人間コンテスト」の仕事を終えて北海道に旅立ってきたのです。

これでもう一人青の居酒屋の客が増えました。

商売…じゃないけど繁盛です。

 

今日は女性の方もいるので、失礼にならないように

・・・

カラダを清め

・・・

乾杯です。

旅先で知り合ったもの同士が旅の空の下で酒を酌み交わす

・・・

いいじゃないですか。

料理やお酒はすべて亜矢ちゃん命おとうさんご夫妻が用意してきてくれました。

ありがとうございます。

やがて暗くなり、

天井でおにやんま君が睨みを聞かせているにもかかわらず、虫たちが集合し始めたので、

ラウンジ青の3号で2次会です。

徳舜瞥山麓の夜が賑やかに更けていきます。

 

 

朝です。

 

まずは目覚めの一杯をいつもより多く

ごくごくごく

・・・

ふー、生き返るぜ。

ブログを更新し、

朝食を食べます。

亜矢おとうさんの奥様から差し入れをいただいたのでカラフルな朝食になりました。

 

お、みっちゃんが昨日使ったコンロを分解して丁寧に掃除してます。

エライ！

いや、こういうことが好きなんですよ。

と。

キャンプ場にみっちゃんを一人確保しとくと便利かもしれんなあ。

横須賀オヤジなんか置いてても何の役にもたたねーし

・・・

いや、待てよ。

そういえば食料確保してきたな。

しかも、調理も率先してやってたし。

ヤツはああ見えてけっこうマメなんだよな。

すぐ洗濯したがるし。

となると、役に立ってねーのは

・・・

オレか？

いやいや、ちゃんとこんなのを作ってるもんね。

ヒトは多かれ少なかれなんかの役に立ってるもんなんですよ。

 

トイレの帰りに大型テントおとうさん（藤田さん）のテントの中をチラリと覗くと、

なにやら面白そうなことをやっています。

うわ、すげ。

なんだかわかんないけど。

廃材を使って自分で作ったのだそうです。

これがストーブ兼トースト焼き器で

これが調理の主役のロケットストーブです。

ロケットストーブと言えば火力の強さで有名ですが、

アルミ缶があっという間にこんなに小さくなってしまうそうです。

ここにいる間も廃材で何かを作っているらしいのですが、

・・・

いったい毎日ここで何をして過ごしているんだろう

と不思議だったのですが、こんなことをしていたのですね。

焚き木なども地元の人が

これ燃やしてくれ

と言って廃材などを持ってくるのだそうです。

来年もう大台（70歳）になるんだけど5年ごとにガクッと歳をとるのがわかるよね

と。

やはり歳をとってくると創作意欲が次第に落ちてくるのだそうです。

 

 

みっちゃんが出発するようです。

これからウポポイを観て、一路、知床の羅臼野営場を目指すのだそうです。

知床で待っている貴船さんに

よろしく。

さらばです。

 

さらに、

亜矢ちゃん命おとうさん＆奥様も

静かに去っていきました。

いとさびし。

 

 

日が暮れてきました。

お、藤田さんのテントから煙が出てます。

行ってみると、

ロケットストーブがゴーゴー燃えてます。

すごい火力です。

そして、もう一人

・・・

隣のテントに同じようなヒトがいました。

藤田さんのお友達で登別のトキさんです。

藤田さんの専門は電気で、トキさんの専門は機械なのだそうですが

・・・

トキさんが発明したこれが何だかわかるでしょうか。

M型スキーアイゼン

＊Mは可動式（Movable）

というのだそうです。

上のベルトにスキー板を通して歩くと、手前のブレードが一歩踏み出すごとに、

ガチャリ

と下りて雪に対しストッパーがかかり、かなりの角度でも上っていくことができるのです。

僕が山を登っていた45年ほど前は、スキー板にシールという布を着けて上っていたのですが

勾配がきつくなるとあとずさりして登れなかったのですが、

このM型アイゼンだとスノーシューと遜色ないくらいの登坂能力があるそうなのです。

欲しいヒトには材料費だけで作ってあげているのだそうですが

・・・

本気で普及を目指せば登山界に革命をもたらすかもしれません。

特許を取ったりしないんですか

と聞くと、

ははは、この歳で特許を取ってもあと何年生きるかもわからないのに特許料で持っていかれるだけですよ

と、楽しそうに笑うのでした。

でも、フランス人が興味津々で持って帰ったらしいので、そのうちフランスで発売されるかもしれません。

すごいヒトがいるものです。

 

 

亜矢ちゃん命おとうさんご夫妻が置いて行ってくれた食材で焼き肉をし、

昨夜の賑やかな夜から一変、

今夜は一人寂しく夜が更けていきます。

 

 

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