12年前の真実が今解き明かされる

この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

<にっぽんを描く18>芥屋・黒磯海岸で奇跡を見た~福岡県
  • 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら
  • 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら
  • 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら
  • <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら
  • 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら
  • 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら
  • 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月~8月〉第一話はこちら
  • 〈第7章〉にっぽんを描く旅〈2022年5月~10月〉第一話はこちら。*「VIRTUAL 青のギャラリーpart1」はこちら

※登場人物紹介

  1. 現役時代関係の人々
  2. 旅先で出会った人々前編後編
  3. ススキノ&僕の周辺の人々

※これが青の3号だ(冬仕様)

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。

 

 

ロケットストーブの続きを書くつもりだったのですが

・・・

どうしても気になることが出てきてしまったので急遽内容を変更します。

 

昨日の南アフリカのワールドカップの続きです。

ゲーリープレーヤーゴルフクラブでラウンドした僕たちは、ヨハネスブルクの空港で借りたトヨタカローラで試合会場に向かい、途中で車を置き、試合会場に向かって歩いていきます。

チンタラと歩いているセルジオ越後を追い抜き、

騎馬隊に写真を撮られながら

テレビの取材で来ていた加藤ローサにインタビューされ、

(注)この1年後に南アフリカで代表だった松井大輔と結婚

スタジアムに着いたのが午後5時頃でした。

スタジアムの周りで盛り上がり

世紀の一戦を観戦し

デンマークサポとお互いの健闘を称え合い

150㎞離れたプレトリアのアルカディアホテルに向かったのは深夜の0時を過ぎていました。

朝の飛行機で南アフリカを発たなければならないのです。

プレトリアに向かって高速道路をひたすら東に走ります。

今でこそスマホのカーナビがありますが当時はそんなものはなく、会社でコピーした紙の地図を見ながら走ったのです。

僕の目論見では、高速4号線を東に走っていけば566号線のインターがあるので、そこを右折すれば目指すアルカディアホテルに到着するというものでした。

だから566号線のインターさえ見逃さなければ楽勝だと思っていたのです。

ところがいつまで走ってもないのですよ、566号線のインターが。

気がかりなのがガソリンです。

すでに30分ほど前から「E」のところを指しているのです。

ガス欠だけはなんとしても避けなければなりません。

深夜の高速では絶対に停まってはいけない

そう言われていました。

銃で襲撃されるからです。

さすがに焦ってきました。

ところが首都のプレトリアに近づいているなら明るくなるはずですが、どんどん暗くなっていくのです。

完全に行き過ぎましたね。

と運転手のポールがいら立ったように言います。

いったいどこで見逃したのでしょうか

・・・

 

ここからは当時スポナビブログで書いていた「南アフリカの光」のブログです。

「ゼロになってもあと数十キロは走れるから大丈夫ですよ」
と言っていたポールも
「ヤバイかも知れません」
と言い出した。
高速のガソリンスタンドは100㎞位おきにしかない。
しかも今は深夜だ。

ただこのまま順調にいけば何とかなるはずだ。
しかし、566号線の案内はどこにもなかった。

やがて先ほどまで街灯で明るかった周りがどんどん暗くなり、山の中に入っていくような感じになった。

ポールが車を路肩に止めた。
「地球の歩き方」には
「高速で絶対に車を止めてはいけない」
と書いてある。
襲われる可能性が高いのである。

どうするか。

私は566号線にこだわっていた。
もう少し走れば必ずあると思っていた。

ポールはプレトリアは完全に通り過ぎていると主張した。
しかし、私の言い分の方が分が悪かった。
先ほどまでルクセンブルクからプレトリアに向かうツアーバスがひっきりなしに走っていたのだが、今は一台も走っていなかった。
それどころか車自体もほとんど走っていなかった。
通り過ぎてしまった可能性が高かった。

しかし、ここは高速道路だ。
Uターンはできない。
前に進むしかなかった。

私はあせった。
迷ってもガソリンさえあれば何とかなる。
しかし、その命綱ともいえるガソリンがなくなりそうだったのだ。

このまま行ってガス欠になったらいったいどういうことになるのだろうか。
既に深夜の2時半を回っている。
この状態で、時速120㎞で走っている他の車を止め、助けを呼ぶということは可能なのだろうか。
たぶん、路肩に車を置き、明るくなるのを待って何らかの方策を練るしかないのではないだろうか。

とりあえず前に進んだ。
それしか方法はなかった。
まわりの闇はどんどん深くなっていった。
完全に間違えている。
いつ車が止まってしまうのではないかと気が気ではなかった。

・・・

するとやがて前方にインターの明かりが見えたのです。

近づくと511号線へ降りるインターです。

地図がないので511号線がどこへ行くのかまったくわかりませんが、とにかく降りることにします。

料金所のおねーさんに、この辺にガソリンスタンドはないかと聞いてみたが、どうやらこんな深夜にやっているスタンドはないらしいのです。

ところが少し走ると明かりが点いた建物が見えます。

なんとガソリンスタンドでした。

でも、閉まっています。

ダメ元でクラクションを鳴らします。

すると中から人が出てきたのです。

そして、事情を話すと何とガソリンを補給させてくれたのです。

そして、プレトリアまでの道を聞き、無事にホテルに着くことができたのです。

時計を見ると午前3時を過ぎていました。

よかった、よかった

・・・

 

 

と、ここまで書いてUPしようと思ったのですが

・・・

大きな疑問が沸いてきたのです。

あの時、いったい僕たちはどこまで走ったのか。

なぜ566号線を見過ごしてしまったのか。

ポールと僕の判断はどちらが正しかったのか

・・・

それを解明する手掛かりは

・・・

そうです。

511号線です。

実際に高速を降りた511号線の場所さえわかればおおよその見当がつきます。

グーグルMAPで見てみます。

左側から高速4号線を走ってきた僕たちは、566号線のインターで右折する予定でした。

その時566号線のインターを見逃し、さらに東へ進んだと思っていたのです。

でも、MAPを改めて見ると、高速4号線はその先で終わり、南北に走る高速1号線にぶつかってます。

さすがにそこまでは行ってません。

となると、511号線は高速1号線の近くを走っているのではないかと

・・・

ありません、どこにも。

いったい511号線はどこにあるのだ

・・・

ありました。

遥か手前に。

つまり僕が探していた566号線はまだ先にあったのです。

だから僕の推測は決して間違ってはいなかったのです。

ただし、ガソリンのことを考えると手前の511号線へのインターで降りて正解だったのです。

もしそのまま行けば高速4号線でガス欠を起こして止まっていたかもしれません。

 

高速4号線と511号線の交わる辺りを航空写真で見てみると

・・・

おお!

そうです。

12年前、真っ暗な中であのガソリンスタンドだけが煌々と光っていたのです。

その光を見た時の喜び、そして人が出てきた時の安堵感は生涯忘れることはないでしょう。

 

それにしても、

・・・

高速の料金所でポールが料金を払っていたのですが、料金所のヒトは驚いたのではないでしょうか。

だってこんな顔で運転してたんですから。

・・・

 

アルカディアホテルから見た南アフリカの首都(行政)のプレトリアの夜明けです。

この風景を見ることはもう二度とないんだろうなあ。

 

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2件のコメント

  1. ロズリンは通過してたと思うんですけどね。
    ガソリンスタンドはたしかにこれだったような気がします。
    指定した地点
    https://maps.app.goo.gl/G9f45BUD53Ri76JL7?g_st=ic
    そして、何より面白かったのは、「Where is five roku-roku?」と聞いてたことですね!

  2. 気になり過ぎて再度、調べましたが、566号と高速4号は2回交差してます。
    それとインターから降りて給油して、もう一度高速に乗って、戻ったんじゃなかったでしたっけ?

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