この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマや憩室出血や心筋梗塞に行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。
<にっぽんを描く22 >みさき台公園の夜明け~北海道初山別村
- 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら。
- 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら。
- 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら。
- 〈番外編1〉2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら。
- 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら。
- 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら。
- 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月~8月〉第一話はこちら。
- 〈第7章〉にっぽんを描く旅〈2022年5月~10月〉第一話はこちら。*「VIRTUAL 青のギャラリーpart1」はこちら。
- 〈番外編2〉2022カタールW杯観戦の旅(2022年11~12月)第一話はこちら。
- 〈第8章〉夏の北海道旅/秋の筋トレ旅(2023年6月~10月)第一話はこちら。
- 〈第9章〉全国秘宝館巡りの旅(2024年4月~7月)第一話はこちら。
- 〈第10章〉北海道居酒屋の旅(2024年7月~9月)第一話はこちら。
- 〈第11章〉2025春の東北、夏の北海道居酒屋&ガールズバーの旅(2025年5月~)第1話はこちら。
- 〈第12章〉2026春の九州、夏の北海道旅〈2026年3月~〉第一話はこちら。
※登場人物紹介
※これが青の3号だ(冬仕様)

詳しくはこちらまで。
※実際の行動とはタイムラグがあります。
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僕が入院していたところは大きな病院の1階にある
ICU・HCU
という病棟です。

入院した2日目の朝に看護師さんから
よくなってきたら一般病棟に移動してもらいますからね
と言われていたのですが
・・・
ここはすぐ隣に手術室があり、おそらく僕のように救急車で運ばれてきて手術が終わった患者が一時的に滞在する場所のようで、四六時中患者が入れ替わるのです。
僕の部屋は4人部屋でカーテンで仕切られていてお互いの顔を見ることはほとんどないのですが、看護師さんとの会話などからいろいろな方がいることがわかります。
入った時に隣のベッドにいた方はかなり弱っているようで、看護師さんが
今日は何月何日かわかりますか?
と聞くと
モゴモゴ
↑患者さんの声は聞こえない
いえ、今日は12月じゃなくて8月ですよ
などという会話が何度となく聞こえてくるのです。
また、
痛みを1~10で言うといくつくらいですか
などという看護師さんの声がよく聞こえてくるのですが
10です。咳をしたり、寝返りをするだけで激痛が襲って寝られません
などという声が聞こえてきたり、
時には
いてぇー
などという叫び声なども聞こえてくるのです。
向かいのベッドのオヤジ(だと思う)は、夜中に
だから勝手に起き上がっちゃだめだって言ってるでしょ
と何度も注意されてるし
・・・
かと思えば、元気そうな声が聞こえる斜め向こうのベッドからは突然大音量で
タケ、タケユタカ来たぁ
というラジオなのかテレビなのかわからない競馬の実況の声が聞こえてくるのです。
イヤフォンくらいしろよな
と思うのですが、
もしかして精神的にかなり病んでるのかなぁ
とも思ったり
まともなのはオレくらいだなぁ
なんて密かに思ったりして
・・・
けっこうたいへんなところなのです。
他の患者さんはトイレに行く時にはほとんどが看護師さんを呼んで車いすを使って行くか、でなければ看護師さんが付き添って行くのですが、
僕は下血も3日目には止まっていて、いたって元気なので、点滴のぶら下がったスタンドをガラガラと押しながらスタスタと歩いていき、時にはとろとろと歩いている看護師さんを追い抜いたりして看護師さんから注意されたりしていたのです。
そんな元気で一番まともな僕なのですが…なぜかいつになっても一般病棟に移動させてもらえないのですよ。
一般病棟だとたいていちょっとしたラウンジみたいのがあってテレビとかコーヒーやお茶が飲める自販機が置いてあったりするのですが、ここには何もないのです。
早くここを抜け出したかったんですが。
ところが結局、一週間入院していたのですが一般病棟に移動することなく退院の日を迎えてしまったのです。
僕よりはるかに重症に見えた人でも長くて3日、早い人は数時間でいなくなっていたのですが何故なんでしょうか。
そう言えば、あの精神的に病んでるみたいだけど元気そうだった競馬オヤジも長かったような気もするな
・・・
さて、ようやく待ちに待ったヨーロッパのサッカーシーズンがやってきました。
イングランドのプレミアリーグには今のところ10人の日本人選手がいます。
GKの鈴木ザイオンもアストン・ビラに来たので、あと一人、上田綺世か中村敬斗あたりが来てくれればプレミアだけで1チームできてしまいます。
※プレミアリーグの移籍市場は日本時間9月2日朝7時まで。
すごい時代になったものです。
今日は夜中の2時からヨーロッパリーグのプレーオフの2ndレグ
オモニア(キプロス) vs シント=トロイデン(ベルギー)
の一戦があったので録画で観ることにします。

やっぱ、家の大画面はいいぞ。
シントには谷口や小久保ブライアン、そして今シーズンから入った荒木(鹿島→)、石渡ネルソン(セレッソ→)、そして僕が期待している新川くんなど7人もの日本人選手がいるのです。
応援にも熱が入ります。
1stレグはシントが谷口の終了間際の奇跡的なゴールで1-0で勝ってます。
この試合を乗り切って2戦合計で相手を上回ることができれば、ヨーロッパリーグの本戦に進むことができるのです。
16分。
小久保が99番を引っかけてPKとなりこれで2戦合計で1-1のタイになってしまいました。
うーむ
・・・
さらに29分に逆転のゴールを許してしまいます。
こりゃまずいな。
そして、36分。
シントの9番バジュダルがゴールラインギリまで運んでゴール前に低いボールを入れます。
そこになぜかいたのがボランチの石渡。
行け石渡!

シュー!

どわーーー
↑僕の叫び声
ボールはポストをかすめてピッチの外へ。
顔を手で覆う石渡です。

ボケー!ちゃんと蹴らんかーい!
思わず大声で叫んでしまいました
・・・
さらに、50分にも入れられて1-3にされてしまいます。
こりゃダメかもしれんな。
・・・
そして、71分。
荒木と松澤登場です。

おっせーぞ。もっと早く出さんかい
テレビに向かって呟くワタクシです。
その直後です。
松澤にボールが渡り

荒木にパスしろ!
そーだ!
荒木、

シュー!
だぁー!

ボールは大きく枠の外へ。
ぶわっかもーん!どこに蹴ってんだあ!
と、またしてもテレビの中の荒木に向かって大声を上げてしまったワタクシです。
僕は昔から声がでかいんですよ。
でもまあ、ここは家の中だから隣近所に迷惑が掛かるわけでもないし、
病院の中っていうんなら別だけど
・・・
ん?
待てよ
・・・
もしかして
・・・
でも、まさかなあ。
入院してる間、僕は朝の暗いうちから頭の後ろのスポットライトを点けてスマホでサッカーを観てたのです。

タブレットも妻に持って来てもらったのですが、wifiがなくテザリングもなぜかできなかったのでスマホで観ていたのですが、あの小さい画面でもけっこう見えるのですよ。
ところが、小さい画面に集中して観ていると、ここが病院だということを忘れて、つい
どわー!
とか
ボケい!
とか大声で叫んでしまうのです。
叫んだ瞬間
はっ!しまった。いかん、いかん。
と気づくのですが、
習慣とは恐ろしいものでまたしばらくすると叫んでしまうのです。
以前にも早朝の道の駅で青の窓を開けたままサッカーを観てたら思わず叫んでしまって近くにいたおとうさんを驚かせてしまったことがあるのです。

パブロフのイヌみたいなもんです(←ちょい違うか)。
病室の中は時折いびきが聞こえてくるだけでシーンと静まり返っているのですが、
その中で突如
どわー!
とか
ボケい!
とか
ごるあー
という叫び声が病室はおろか館内に響き渡っていたのです。
(注)病室のバカでかいドアは常に開いている。
この中で一番まともどころか、一番ヤバいヤツだったかもしれません。
入院して4日目くらいだったでしょうか。
突如目の前のカーテンが
しゅううう
と開き、看護師さんが顔を出して
どうしたんですか。大丈夫ですか
と
・・・
廊下を歩いていたら中から叫び声が聞こえてきたらしいです。
スポットライトが点いていたのはここだけなのですぐにわかったようです。
その時にはほんの少し呟いただけだったと思ったんだけどなあ
・・・
ということは同室の方はさぞ怖かったのではないかと。
あの競馬オヤジなんかにも
きっと精神をやられてるんだろうなあ、かわいそーに
などと思われたかもしれません。
病院は狭い世界です。
悪いウワサはすぐに広まります。
もしかしたら
・・・
あそこのヒト、怖いんですけど
などというクレームが入ってたりして
あの患者さんを一般病棟にいれたら危険です
などと看護師からの意見が出たりして
・・・
最後まで救急病棟を抜けられなかったのはそのせいだったりして
・・・
わかんないけど。
【今日の格言】
まともだと
思っているのは
自分だけ
<追記>
結局、シント=トロイデンは2戦合計3-4となりヨーロッパリーグの本戦には進めず、その下のカンファレンスリーグで戦うことになりました。
ボケーい!
↓一つだけクリックいただくといとうれし💛
⇓荒木と松澤もクリックいただくとうれしいです💛
入院中も色々なドラマがあるんですね。
あんな親父にならないぞ! って若いときに思ってたけど
あんな親父そっくりになってしまいました。
激しく同意です。むーちん師匠退院出来て良かったです。
よかったね、別棟に移されなくて!
そこで歩き回ると拘束帯のお世話になります。
早めに脱出出来て、よかったね!