この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。
クッチャロ湖の夕景
- 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら。
- 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら。
- 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら。
- <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら。
- 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら。
- 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら。
- 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月~8月〉第一話はこちら。
※登場人物紹介
※これが青の3号だ(冬仕様)
詳しくはこちらまで。
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すごい雪です。
雪が降る前にプラダンの庇を外しておいたのですが
そのままにしていたら壊れていたでしょう。
前回、
ニッポン代表ベンチの憂鬱
という大作…を披露したのですが
・・・
世間ではまったくウケなかったようです。
いとさみし。
まあ、いつの世でも天才はなかなか理解してもらえないものです。
ゴッホやピカソも生前は認められなかったみたいだし。
サンバーTさんから
どうやって描いたんだ
というコメントをいただきましたが、
・・・
このタブレットです。
2010年に南アフリカでワールドカップがあった時に、その観戦記を書こうとサッカーブログを始めたのですが、
そのブログに挿入する挿絵を描こうと思い購入したのです。
↑こんなのを描いていた。
ところがその後、ブログを載せていたスポナビブログが終了してしまい、ブログを書くことも止めてしまい、このタブレットは袋の中にいれて書棚の片隅に片づけてしまったのですが、
島旅から戻り、久々に絵でも描いてみようと10年ぶりに取り出してみたのです。
ところがタブレットをPCにUSBで繋ぐことだけはわかったのですが、その後どうやって動かせばいいのか全然思い出せません。
しばらく考えた後、
そうだ、これを動かすソフトが要るんだったと。
なんだったっけなあ、そのソフトって
・・・
確か囲碁がとっても強いヒトと同じ名前だったような気が
・・・
そーだ、saiだ。
PCにsaiをインストールして使える状態にはなったのですが、製品番号とIDを入れないとすぐに使えなくなってしまいます。
確か、製品番号とIDが書かれたメールが来てたはず。
でも10年前のメールが残ってるんでしょうか。
メールの検索窓に
sai
と入れると、
お、出てきました。
ん?
斉藤凌
・・・
って、
囲碁じゃなく鉄道じゃ
・・・
いやそのすぐ下にありました。
これに書いてあった製品番号、IDを入れると
・・・
おお、受け付けてくれました。
エライぞ、sai。
使用する筆記用具を選び、色と太さを指定し、
このタブレットにペンを走らせると、あら不思議。
PCの中のキャンバスに文字や絵を描くことができるのです。
もっとも今はこの「板タブ」というのは過去の遺物になっていてほとんど使われていないようで、
タブレットに直接描くことができる「液晶タブレット」に代わっているようなのですが、
初心者の老人にはこれで十分でしょう。
では、普通のキャンバスに描くのとタブレットで描くのでは何が違うのか。
まずタブレットの最大のメリットは写真を取り込めることです。
実景や写真を見ながら描くのと違い、写真を取りこみトレースをすればとっても楽ちんなのです。
もう一つの大きなメリットは「レイヤー」という機能です。
セル画のように透明な紙に絵を描いて重ねることです。
例えば、前回載せたこの絵の右下の部分は、
奥の部分からレイヤーに一枚づつ描いていき
重ねると、こんな形になり、
全部で11枚のレイヤーを描いて
仕上げました。
前田大然も、
髪の毛がないので楽ちんです。
この方法で描くことによって、失敗や変更するにしてもそのレイヤーだけを修正すればいいのです。
さらに、レイヤーを入れ替えることによって比較的簡単に別の絵にすることもできるのです。
↓ニッポン代表ベンチの憂鬱2
さて、のんきにサッカーブログに載せるようなものを描いているわけにはいきません。
ワタクシにはニッポンを描き、
やがてタヒチの娘たちを描き
彼女たちと燃えるような恋をするという大きな使命があるのです。
いつまでも森保に関わっているヒマはないのです。
何を描くか。
選んだのはこれです。
いい写真でしょ。
海岸線の旅でウトロから羅臼に向かう知床峠を越える時に、羅臼岳を望む駐車スペースで撮った風景です。
羅臼岳はなんとなく描けそうなのですが、その手前に続く林をどうやって描いたらいいのか
・・・
いや、そんなのはほんの些細な事なのです。
ワタクシの車中泊絵師としての最大のテーマは
写真を超越するものを描ーく。
写真をただ模倣するだけでは描く意味がありません。
写真を越える絵を描きたいのです。
何を以て超えるというのかはわかりませんが。
そして、その絵が水彩画なのか油絵なのかイラストなのか、などということもどーでもいいのです。
絵は絵。
それ以上でもそれ以下でもないのです。
どん!
↑机を叩く音。
・・・
おい。そんなノーガキはいーからさっさと描けよ
という声がどこからか聞こえてきたので
・・・
描きましょう。
うおっほん(←咳払いです)。
さて、目の前のこの風景をどう料理するか。
もっと夏らしい風景にしたいのですよ。
どうやったら夏感が出るんでしょうか。
とりあえず遠くの羅臼岳から描いていきます。
しゃかしゃか
・・・
こ、これは簡単そうでけっこう難しいぞ
・・・
ふう、できた。
おお、これはなかなかいいじゃないですか。
でもこんなのを描くのに半日もかかるなんて
・・・
老人はとっても疲れてしまいました。
次は気が滅入りそうな林と森の葉っぱ軍団が待ってるし
・・・
そ、そーだ。
これを拡大して、空を描けば
・・・
できたぞ。
方針を急遽変更して
・・・
タイトルは
羅臼岳の上の方
どーだ。
おしまい。
さ、風呂に入って酒でも飲むか。
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・・・
なんてごまかして遥か彼方に逃げてしまおうかと思いましたが
・・・
覚悟を決めて次のステージに移りたいと思います。
林です。
どうやって攻略したらいいんでしょうか。
まずは森と林の部分に黒いバックをテキトーに描きます。
そして、この上に新規レイヤーを作って林を描いていくことにします。
ひえー。
こりゃたいへんだぞ。
森や林や草と格闘しながら
・・・
ふう、やっと描けたけど、
・・・
なんと3日もかかってしまいました。
道路は峠まで続いていく様が目に浮かぶようグラデーションをかけ、
空は、夏感を出すために鮮やかさを強調します。
そして、この絵のカギとなりそうな右側から道路に伸びる影は、
敢えて輪郭をぼかすことをせず、
光と影のコントラストを強調することによって夏感を出してみようと思います。
最後に右側から強烈な夏の光が当たってるが如く青の2号を描いていき、
重ね合わせれば完成です。
製作期間はおよそ7日間。
タイトルは、
真夏の知床峠越え
どーだ。
良いお年を。
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そうかんがえるとワタクシのてがきのなんとらくなことでしょか♪
ゆきにまけずよいとしをおむかえくださいませ✨
お~
「でぢたる」だったんですね
すっかり、白いキャンバスに、油絵の具で
ヒマワリを書いているのかと思っていました
こりゃすごい
1枚当たりにかける日数も凄いとなると
旅から戻るには、数年かかりそうですね。
タヒチに行けないような気がしてきました
静岡県に多比という地名はありましたが・・・
まさか・・・
数年かけて多比の地とかいう落ちでは・・・
貼り絵かと思っていました、漫画 「青の風に吹かれて」なんてーのも出来そうですね。
1枚の絵にこんなに時間をかけていたとは!
ニュースになりましたが、「NFT アート 子ども」で検索すると、子どもが描いたデジタル作品が高額で取引きされています。
「NFT」を利用すると良いのでは!
詳しくは分かりませんが。
それにつけても大したもんだ、私には白髪頭を“カク”ことしかできません。
恐れ入りました。
これで、春の旅行までの間は時間を有効に使えそうですね。
海辺の絵なら鈴木英人の作品と言えなくもないクオリティーですね。
むーちん先生
才能というのは偏るもんですね。神様はスポーツや芸術や何でもござれというような才能を人々に不公平に分配するのでしょう。その才能をもって今年も楽しましてください。むーちんさんのブログ見ながら疑似体験を楽しみます。そして、その足跡の一部の美味しい何処取りをしたいと考えてます。もうすぐ
イイ感じですね。
絵のどこかにクマを入れていただければ面白・・
ウケ狙いじゃありませんでした。
只今、本州最南端からコメ書いています。
むーちんさん、絵画のセンスがあると、私は思うのですが…。
今回の絵も、まるで永井博のイラスト(大瀧詠一のa long vacationのジャケットを手掛けた方)を思いおこすような素晴らしい出来だと感じました。
絵画を書きながらの日本一周、とても楽しみにしています!