秋の北海道車中泊旅<25日目‐2>和寒で落葉キノコは採れたのか

この物語は、札幌在住のサラリーマンが60歳で会社を辞め、トラックの荷台に小屋を建て、脳梗塞や痛風やヒグマに行く手を阻まれながらも、世界のどこかで吹いているという伝説の「青の風」を探し求めて未知なる旅を続ける壮大なファンタジー・アドベンチャーブログである。

<にっぽんを描く17>いまそこにある危機~道東
  • 〈第1章〉退職へ。人生第3のステージへの幕開け(2017年4月〜6月)第一話はこちら
  • 〈第2章〉日本一周混浴温泉の旅(2017年8月~2018年9月)第一話はこちら
  • 〈第3章〉日本一周海岸線の旅(2018年9月~2019年5月)第一話はこちら
  • <番外編>2018ロシアW杯観戦の旅(2018年6月)第一話はこちら
  • 〈第4章〉真冬の北海道厳寒の旅(2020年1~2月)第一話はこちら
  • 〈第5章〉夏の北海道ソロキャンプの旅(2020年6月~9月)第一話はこちら
  • 〈第6章〉日本全国島巡りの旅〈2021年3月~8月〉第一話はこちら
  • 〈第7章〉にっぽんを描く旅〈2022年5月~〉第一話はこちら

※登場人物紹介

  1. 現役時代関係の人々
  2. 旅先で出会った人々前編後編
  3. ススキノ&僕の周辺の人々

※これが青の3号だ(冬仕様)

詳しくはこちらまで。

※当ブログはリンクフリーです。

(注)実際の行動とはタイムラグがあります。

*「VIRTUAL 青のギャラリーpart1」はこちら

 

 

よけいなばーさんさん、コメントありがとうございました。

そして、フォローになっていないようでやっぱりフォローになってないコメントをくれた…とばさんありがとうございました。

実は昨日、山頭火にまつわる昔話を書こうかどうしようか迷ったのです。

ただ、話の流れ的に厳しかったのと、

あまりに身内の話なので知らないヒトが聞いてもまったくつまらない話なので書くのは止めて、このまま誰にも話さずに墓場まで持っていこうと思っていたのですが、

・・・

お二人がきっかけを作ってくれたおかげで書くことができます。

登場人物は、

カトウさん(某部の武闘派部長)

ヤマダくん(カトウさんの部下)

〇〇さん(カトウさんの部下)

××部長(カトウさんと敵対する部長)

コセキさん(関連会社からの出向者で副部長)

・・・

です。

けっこういるな。

 

あれは30年ちょい前のことです。

そのころ関連会社から出向で来ていたある部の部長のカトウさんという方が社内で猛威を振っていて関係者を恐怖に陥れていたのです。

酒の席でもカトウさんが話題の中心となり、

今日もヤマダがカトウさんの犠牲になったみたいだぞ(←ヤマダくんが一番狙われてた)

とか

〇〇さんは逃げて無事だったみたいですよ(←〇〇さんも標的だった)

とか

××部長と、「バカヤロー(←カトウさん)」「バカとはなんだ(←××部長)」「バカだからバカって言ってんだこの大バカヤロー(←カトウさん)」って小学生みたく怒鳴りあってましたよ(←職場の対角線上40mの距離でやってたので30人ぐらいが見てた)

などいう話になり、武闘派カトウさんの底知れぬパワーの話で盛り上がっていたのです。

ただ、一部の部下とか部長は大変だったかもしれませんでしたが、意外とファンも多く、部外者の僕も

男気があっていい部長じゃないの

と思っていたのです。

 

ある時、旭川で会社の記念行事があり、当時東京の関連会社から出向で来ていた若き日のコセキ老人を筆頭に、

・・・

列車で旭川に向かったのです。

旭川駅を降りて中心部に向かって歩いていくと、変わった名前のラーメン店があります。

するとコセキさんは店の前に立ち止まり、上の看板を見上げたまましばし立ち止まり、

やがて、何かに納得したようにおもむろに頭をゆっくり上下に2度ほど振り、

ぼそっとつぶやいたのです。

かとうさん

・・・

そして、顎を引き、顔をゆっくり回して僕たちの方を

どーだ

と勝ち誇ったようにジロリと見たのです。

その瞬間、僕たちの笑いの中枢神経にスイッチが入り、みんなで店の前で腹を抱えて笑い転げたのです。

・・・

おしまい。

ね、全然つまんないでしょ

・・・

あー、あの時は面白かった。

じゃんじゃん。

 

 

和寒の三笠山自然公園キャンプ場まで来ています。

 

キャンプ場のすぐ向こうの林の中で

人生初のキノコ狩りに挑むワタクシです。

 

オレの歩いた後にキノコなんぞ生えてるわけがねーだろ

変なキノコに気をつけろよ、うひひひ

と言い残してオヤジが去っていき、ひとり林の中に取り残されてしまいました。

果たして落葉キノコは見つかるんでしょうか。

 

林の中を背をかがめながら下を向いて探します。

なるほど。

よく遭難者が

方向がわからなくなった

と言ってますが、よくわかります。

下をずっと向いて歩いているので、時々思い出したように

はっと

顔を上げて周りを見回すと、方向感覚が無くなっているのです。

うーむ

・・・

やはりなかなか見つからんぞ。

お、あったぞ。

違うな。

これは、

・・・

微妙だからやめておこう。

これも

・・・

違うよな。

難しいぞ。

お、あったぞ、でかいのが。

でも、落葉キノコは確かカラマツの下に生えてるはず。

このすぐ上に立ってるのは

・・・

電柱だから違うか。

ん?

こ、これは

・・・

もしかして

・・・

つ、ついに見つけたかもしれん。

冬虫夏草だあ!

冬虫夏草(とうちゅうかそう)は、子囊菌類のきのこの一種で、土中の昆虫類に寄生した菌糸から地上に子実体を作る。

wikipediaより

・・・

っち。

ただのセミの抜け殻か。

 

と、その時です。

これは

ほら、草の中にあるでしょ。

ね。

これは落葉キノコに間違いないでしょ。

この近くを探すと

・・・

おお、なんかいっぱいあるぞ。

すると、

ラクヨウけっこう生えてるでしょ

と誰かが話しかけてきました。

手前でテントを張っている旭川ナンバーのおとうさんです。

 

さっきあちこちにあったんだよな

と探し始めると、

あった、あった

と、次々に見つけます。

そして、僕が採ったキノコを入れてた袋の中に手を入れて

あー、これはたぶん違うなあ

と、さっき採ったキノコをポイポイ捨ててしまったのです。

うーむ。

危なかったぞ。

このおとうさんが現れなかったら食べてたぞ。

残ったのがこれ。

ほとんどおとうさんが採ったやつです。

 

 

テントを張り、

焚き木を拾い、

夕食の準備をします。

 

日が西に傾いてきました。

やがて、林の向こうに日が沈んでいきます。

 

鍋に食材を入れて、最後に落葉キノコを投入します。

火を入れたかまどに鍋を置き

ぐつぐつと煮立て、

お湯割り用のお湯を沸かし

ひとりキノコナベ酒宴の始まりです。

これが人生初ゲットとなった

・・・

いや、たぶんおとうさんが採ったやつですが、

落葉キノコです。

まあ、おとうさんが選別してくれたから大丈夫だと思うけどイマイチ不安ですが

・・・

もぐもぐ

・・・

なめこみたいにヌメヌメしてますが、なめこより固くコリコリ感があります。

うまうま

・・・

ふふふ

ふひひひ

ふひゃはははは

ちっとも面白くないに、

可笑しくて可笑しくて、

笑いが止まらんぞおおお

わはははは

・・・

というネタは知床のたもぎ茸の時に

やっちゃいましたよね。

夜中に腹が痛くなることもなく、

朝起きたらキノコ人間になってることもなく

無事でした。

よかった、よかった。

 

やがて日が暮れて和寒の街の灯が灯りだします。

 

三笠山自然公園の夜が静かに更けていきます。

 

 

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2件のコメント

  1. 今年は我が家の庭のラクヨウが見つかりません。
    他の得体のしれないキノコも少ない気がします。
    昨夜は北九州のキャンピングカーが、すぐ近くの温泉「ちゃっぷ林館」に来ているとのことで訪ねて来てくれました。
    隣接のパークゴルフ場は今年からキャンプ場に変わったのでやってきたそうです。(@1,000円)

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